未分類 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official
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2015/05/15

 頑張って、第三巻。第一巻は地形とか気候とか動かない歴史、第二巻は経済。第三巻はいよいろ歴史ものがたかりかと思ったら、引き続き、社会経済。

 アナール派は徹底的に下部構造にこだわるのがよくわかる。若干、退屈になってくる。

 16世紀の分析の中の話。

(1)トルコは公債で借金を頼ることが、キリスト教国ができたのに対してできない。(p72)

(2)16世紀後半は陸上でも海上でも強盗行為が目立つ。(p161)

(3)ギリシャにいたギリシャ正教は、カトリックよりもトルコの味方をした。(p190)

(4)イベリア半島にいたイスラムからキリスト教徒に改宗した「モスリコ」はイベリア半島に文化とともに残り続けた。(p233)

(5)著者によれば「ゲットーは単にユダヤ人が閉じ込められた牢獄ではなく、彼らが自らの信仰とタルムードを守るために自ら引きこもった城砦の象徴でもある。」(p253)

 このあたりの記述は、ユダヤ人が書いたゲットーの記録http://blog.livedoor.jp/shoji1217/archives/1026240034.html
と比較して冷静に議論する必要がある。

 いつまで経っても、アマゾンの本の紹介ができないので、明日から、完全に、ライブドアブログに移行します。ブックマークの変更をお願いします。http://blog.livedoor.jp/shoji1217/
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 He was my classmate in the University. His major is political,theoretical history. Honestly, speaking, I could not follow all of his political analyzes. Though, his sense of decaying democracy impressed me very much. Aber, the solution has not showed us cleary.

森くんは大学の語学クラスの同級生。

 「変貌する民主主義」の次に読んでみた。

 自分が基本的に読み込んでいる本は、丸山真男とアーレント、トグビルなので、必ずしも緻密な学説の分析にはついていけない。

 しかし、気になる点をいくつか。

(1)古典的な政治学がドイツでは法律を中心とした国家学と、それ以外の分野は社会学に引き取られていった歴史がある。(p279)

(2)市場化と多文化主義は、政治社会の内部と外部の間に線を引くことを困難とし、それがナショナリズムの高揚に結びついている。(p294)

(3)最近のトグヴィルの復権は、アメリカとヨーロッパを通じての(ラディカリズム、ナショナリズム)などの深刻な事態に対応している。(p305)

 これは、森くんが指摘していないのでが、新自由主義から決められる政治という<政治的なもの>への議論が中心となりネオコンなどの議論が起きてきたが、実は、<社会的なもの>の復権の可能性が同時にあるのではないか。
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タックス・イーター――消えていく税金 (岩波新書)タックス・イーター――消えていく税金 (岩波新書)
(2014/12/20)
志賀 櫻

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 旧財務省官僚で今は弁護士の方が書いた本。

 切れ味鋭く、財政の無駄遣いや隠れた借金、特に、年金制度の問題などを指摘している。

 しかし、全体として、データに基づかない断定的な記述が多く、自分は役人なので肌感覚で納得できる点もあるが、もう少し緻密が議論が必要。

 年金制度の分析などは、鈴木亘先生の本の方が論理、データとも明解。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1713.html

 むしろ、アップルやGoogleなどが、オランダやアイルランドなどの税制特例を使って実質的に世界中で税金をあまり納めていないという指摘が重要だと思う。

 OECDなども租税回避措置を協力して押さえようとしているが、ケイマンなど小国が逃げ口をつくっているところが難しい。日本の大企業も同じ租税回避措置をとっている可能性も筆者は指摘している。(p152)

 ピケティの本も、所得の資本と労働の配分の経年的な変化について議論が集中しているが、むしろピケティも世界中で10%程度の所得が失われているという点から世界的な資本課税を主張している点が重要だと思う。

 その他の族議員などの問題は、むしろ著者が経験した時代とだいぶ構造変化を起こしていて、官邸主導に今なっている点も留意したい。その点は御厨先生の本の指摘が有益。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-3239.html
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公共施設の再編-計画と実践の手引き-公共施設の再編-計画と実践の手引き-
(2015/02/27)
日本建築学会

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 最近の建築学会の本では一二を争うできの本。とても有意義。

 特によい、もっと知りたいと思った点。

(1)第6章の過疎地域での福祉施設の分散立地の提案、第10章のp203以降の福祉施設の圏域をまとめつつ分散立地をする分析と具体例(長岡市のこぶし園、上田市のアザレアン大畑)の事例が興味深い。

 過疎地域とか地方都市の住宅市街地などで、できるだけ高齢者が今までいた地域にそのまま居住、あるいは近くの施設で居住介護を受けるという可能性を感じる。建物は空き家という貴重なストックがたくさんあるので、それをうまく利活用する仕組みとセットで、この小規模分散型のサービスが、事業としても経営成立する肝を是非しりたい。

(2)旧戸畑市役所のリファイングプロジェクト。まさに、建築技術者の面目躍如といった事業。こういう活躍を是非建築家にお願いしたい。(p162)

 あえていえば、もっと踏み込んでほしかった点。

(1)空いた公共建築物だけでなく、あまり有効利用されいない、または維持管理が困難となっているいわゆる平らものの公共施設(都市公園、広場など)の議論もあったらよかった。

(2)PPPというか、全体を民間事業者が引き受けて、最有効利用(もちろん料金も市場にみあってきちっととる)を行い、管理も全部民間事業者側が行って、さらに賃料なり使用料を市町村にバックするという、Win-Winの手法を追求してほしい。

(3)公共調達の方式についての分析がほしい。

(4)廃校などの地域共同体管理の仕組みを進めるにあたって、やはりBIDの田舎版のような仕組み、フリーライダーを防ぐ仕組みの検討が必要。逆にその仕組みとセットであれば、廃校の地域住民利用がもっと進む可能性があるのではないか。こういう制度について具体のニーズがあるかどうか知りたい。

 あと、せっかく補助金や税金を使って整備した公共建築物については、再利用もしくは、除却して民間利用でもいいと思うが、土地は是非公有地として保有していてほしい。とりあえず、税収を確保するという観点からは借地でも建物の固定資産税や借地料が入ってくるわけで、今、貴重な公有地を売却して、次世代にとっておくべき大事な財産を今全部使い切ってしまわないで、少しでも(底地だけでも)次世代に残してほしい。定期借地期間が済んだときに、次世代の社会環境でもっと地域に必要なもっとよりよい施設ニーズが生じたときに、その公有地が活用できる可能性を残していってほしい。

 調べようと思った文献。文部科学省「文部科学大臣大臣官房文教施設企画部長通知「公立学校施設費補助金等に係わる財産処分の承認等について」(平成20年6月18日づけ文科施第122号、2008年)、国土交通省hp(平成20年度第一回公的不動産の合理的な所有・利用に関する研究会、資料4-4,制度的な課題の整理、http:/tochi.mlit.go.jp/tocjoh/pre/pre20080611a.html,
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スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換
(2014/12/11)
松尾雅彦

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 カルビー株式会社の元社長の本。

 ビジネスのセンスと、農村の自立という双方の観点が具体的にミックスしていて説得力あり。

 やや、とらえにくい点もあるが、具体的な農村自立の提言は

(1)余っている水田を畑地に転換すること。

(2)消費者とのダイレクトな結びつきによる契約型の農業を行うこと

(3)大豆栽培や木材供給を地場産業化すること。

(4)エネルギーの自立化を図ること。

 僕は、一番記述の薄い、エネルギーの自立化は、うまく利潤をだして現金を地域内にまわすビジネスモデルが農村集落でも作れると思う。変に補助金に頼らず、身の丈にあった小水力、堆肥からのメタンガスの利用、太陽光、太陽熱など、国の政策枠組みに踊らされないで、自立的な実践例をつくってほしいと思う。

 あと、この本には全く触れていないが、福祉関係のビジネスや公共交通も、地域の絆の比較的強い、農山村集落で、ビジネスとしてうまくまわしていく可能性もあるのではないかと思う。

 そういう意味での総合性をさらに期待したい。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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