哲学 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop
I assume that Anti-intellectualism is basically more prior to real experience than imformation from books. In this point, Anti-intellectualism is rational to some extent.Though Japanese Anti-intellectualism is misunderstood as to being indifferent to knowledge ,history,and intelligence. This japanese Anti-intellectualism is seriously damaging aademic arenas.

最近、、反知性主義というタイトルの本が目につく。

 あんまり気分のより言葉ではない。誰でもが反知性的な側面を持つからだ。現実の経験、農村での実体験に基づく農業などは、農業試験所の大卒の農業指導員よりもずっと、作物をよく育てられる。これも「反知性主義」かもしれない。

 今、問題になっているのは、そういう実学的なもの、すぐに役立つ分野の知性や知識ではなくて、すぐには役立たない、哲学とか倫理学、政治歴史思想とか、宇宙物理学とか、短期間では人間の生活や生産には関係ないけど、人間の生活を支える根っことなる思想、あえていえば、まてよっと思って、同じようなことが過去、どこかの国でなかったけかな、と踏みとどまれる、理性と余裕を人間に備えさせるような、人間の冗長性にあたる部分が切り取られていくことへの懸念だと思う。

 その意味で、仲野徹先生の「大学からおもしろい人が減ってきている」(p277)というのは深刻だと思う。大学とか研究所では、すぐにものにはならないけど、なんかやらせてみるか、という人間がいることに価値があると思う。

 何が何でも社会中が業績主義、成績主義になったら、社会が大きく発展していかないし、逆に、社会や自然に害が発生していても気がつかない人間が増えてくると思う。

 全体を通じて、違和感はないけど、ものすごく説得もされない。かえって、知的社会での冗長性の必要性を強く感じた。

pagetop

集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険 NHKブックス集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険 NHKブックス
(2013/11/22)
仲正 昌樹

商品詳細を見る


 一昨年、サンデル教授の白熱教室など、急にアメリカ政治思想が紹介されていて、全体的な流れがよくつかめていなかったが、この本で頭が整理できた。

 大きく言って、アメリカにはマルクス主義は根付かなくて、自由と正義の双方を尊重するリベラリズムがケネディ時代など公民権運動が盛んなころに盛り上がって、そののち自由を強調するリバタリズムと地域共同体の伝統を尊重するコミュニタリアニズムが三つどもえで発展してきていると理解した。

 ロールズがリベラリズムで、サンデルコミュニタリアニズム、リバタリズムはノージックが代表的。

 これに対して、保守的な主張は、ネオコンといって根強く、最近でも、特に共和党政権では力を持った。

 仲正先生の説明では、リベラルな思想家は、価値観の多元性、寛容さを許容するので、それを許容しない極端な保守主議でも、他人に迷惑をかけない内容であれば、それを尊重するのが筋になってしまい、きちんとした反論ができないまま、圧倒される傾向にあるという。

 また、世界的にみても、このようなアメリカ思想の流れは政治哲学、思想の中心的な位置づけとなっており、ドイツやフランスの哲学、思想は低調だという。

 さらに、なさけないことに、日本の哲学、思想グループもドイツ語、フランス語の能力が落ちてきて、アメリカ思想一辺倒になっているという。

 アメリカ思想の自由と民主主議を双方とも尊重し、他者に対しても寛容で、多元的価値観を尊重する、リベラリズムは大変素晴らしいことだし、自分の思想的立場とも大変近いが、なんとなく、自分の思想がアメリカ現代思想にのみ支えられているのは心細い気がする。

 もう少し、政治哲学とか政治思想を歴史的に勉強して、自分のリベラルで寛容な立場の理論武装をする必要があると痛感した次第。
pagetop

増補 民族という虚構 (ちくま学芸文庫)増補 民族という虚構 (ちくま学芸文庫)
(2011/05/12)
小坂井 敏晶

商品詳細を見る


 ライフネット生命の出口さんの推薦。

 最近、この著者の「社会心理学講義」という本を読んだが、内容はかなり重複している。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1885.html

 民族という意識なり考え方が実態として虚構なのは、読む前からそうだろうなと思った。

 しかし、民族というのが、そういうものだと信じることによって存在するのと同じく、社会制度、例えば、法律と貨幣とかすべて、つきつめれば虚構だという指摘は重い。

 民主政でも、王権が神から与えられたという主張に対して、神という概念を使わずに、その存在意義をいかにも論理的に説明しようとしているが、自然状態という考え方も一般意志という考え方も虚構だし、これを極端に論理的に突き詰めていくと、例えば、一般意志を委ねられた政府に指示され強制されることがまさに自由な市民のあり方になってしまう。(p209)

 これを虚構と考えた方が、全体主義とかの極論にいくのを踏みとどまれるし、みんながそう信じるという社会制度を守る意志の重要性が理解できる。

 また、最近の心理学の成果から、多数派よりも少数派の影響の方が、心理的に深層に影響を与えるという情報もおもしろい。複数の人が繰り返し主張をする事実に対しては、社会的な孤立を犯して主張する理由はなんだろう、といって検討に付される、といった心の動きが生じる。(p277)

 少数派と多数派が両方あって、相互に影響しあっていく社会、それも個人の単位での意見形成に影響し合うという心理学の社会的な知見が、結果として、民主政の正統性を支える議論になっている気がする。

 全体を通じて論理を追うのが難しい点もあるが、法律をはじめとした社会制度も、もっともだ、従うべきだとみんなが思っているということに支えられている虚構だという指摘は、制度に係わるものとしてきちんと受け止めたい。
pagetop
人間の条件 (ちくま学芸文庫)人間の条件 (ちくま学芸文庫)
(1994/10)
ハンナ アレント

商品詳細を見る


 ライフネット生命の出口さんの推薦。

 ずっと積ん読になっていた本。出口さんが多分いっていたが、古典を理解できないのは、読んでいる人があほだから、新しい本を理解できないのは、書いた人がアホだから。

 この本は難しい。

 最初の、仕事と労働の区分は、多分、1950年当時のマルクス経済学者の労働価値説、労働がすべての富を生むという主張への反論になっているのだと思う。労働と、仕事が違うというのもわかりにくいが、労働一辺倒ではないという主張と理解した。

 後半の、哲学と科学の話になってくると、わからないなりに、興味がわいてきた。

 アーレントは、ギリシャ哲学からキリスト神学、そして西欧のデカルトをはじめとする哲学の流れと、それと並行して進歩してきた、ガリレイとケプラー、そして明確に名前はだしていないけど、核爆弾をうんだ相対性理論と量子力学との関係を、ああでもない、こうでもないと議論している。

 結局、西欧が培ってきたデカルトの「我思う、ゆえに我アリ」といった哲学の基盤が一方ではっきりしない、そこが抜けている一方で、神学はだれもまじめに勉強して信じない、その一方で、宇宙論から超ミクロの量子力学まで発展して、原子爆弾とか、原子力発電所の事故が生まれてきている。

 その混乱状況を分析しているのだが、結局、ドイツが原子力発電行政を進めるかどうかについて「倫理」で議論したように、人のものの考え方、アングロサクソン的に言えば、コモンセンス、ドイツ観念論的にいえば理性、といった分野で政策判断をせざるをえない部分がでてくる。

 そこにユダヤ人の大虐殺をしたドイツ人を始め、大量虐殺を2回の大戦争で繰り返した、ヨーロッパの哲学者である藩ア・アーレントは立ち止まって思索をめぐらし、それにこれだけ難解なのに、古典として継続的に読まれている。

 この部分の、人間の理性とか倫理ってなんだ、何が人間の科学の暴走に歯止めをかけるのか、といった論点について、日本人もまじめに考える必要性を強く感じた。

 でもこの本は難解だった。
pagetop
近代日本の陽明学 (講談社選書メチエ)近代日本の陽明学 (講談社選書メチエ)
(2006/08/11)
小島 毅

商品詳細を見る


 この本は、陽明学を学ぶ本ではない。

 陽明学という公的な朱子学を離れた、純粋・理想的な哲学を信奉して行動を起こした人を関係づけた本。

 関係づけが成功しているかどうかは微妙だが、意外な人脈がある。

 一つは大石平八郎。

 二つ目は、吉田松陰とその塾生。

 三つ目は、内村鑑三とか新渡戸稲造といったプロテスタントでありながら陽明学の純粋性にひかれたグループ。

 四つ目は、大川周明、安岡正篤など、戦中、戦後の右翼思想家。

 五つ目は山川均や山川菊榮などの社会主義者。

 六つ目は、三島由起夫。

 著者も書いているが、三島を除けば、なんとなく、本音のところで純粋さや激情をもっていて、それが陽明学の単純な理論と結びついている感じがする。

 純粋さとか単純さは思想的には右からも左からもシンパがでてくるけど、結局、和解とか寛容に結びつかない。感情的なすききらいに最後行き着くからだと思う。

 冷静な理性と違う思想への理解と寛容という観点からは、今あげた人物は対極にいるという意味で参考になる。こういう人物からは、和解は生まれないなと思う。
pagetop
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。