2010年01月 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official
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 1967年発行の法社会学の古典的名著。

 法律の規定が実際に世の中でどう意識され、実効されているかという視点で、法律を考えるという法社会学の視点というのは、実は、役人にきわめて重要な知識だし、現実の役人の仕事も、そのような現場とのフィードバックの作業過程にあると考える。

 その意味で、法社会学的なアプローチは役人に必須の知識と言えるのではないか。

 しかし、自分は法学部で法社会学の講座をとった経験もないことからく(卒業した1982年の時点では法社会学の講座は学部になかったような気がする)、これから知識を深めていきたい。

 この名著について、直感で感じた点。

①1967年当時では、訴訟件数などのデータを示した法律の論文は貴重だったと思うが、現時点では、もっと、統計的な処理をして、法律の遵守状況などを分析することが可能だし、都市計画の分野では、工学系のひとがその観点からたくさんの論文を書いていること。

②seinとsllenが日本ではあいまいといった日本の独自色の指摘が本書で色濃くでているが、少なくとも、現時点からみると、それほど、法律の解釈や契約の考え方について、日本独自ということもないのではないか。

 細かな契約規定を結ぶことは、最近では、ペットの購入でさえ、事前説明まで義務づけられている。

③弁護士の数が少なく、訴訟に持ち込むことが日本では強情、融通が利かないと思われるとの指摘があり、先日よんだ、田中・竹内先生の『法の実現における私人の役割』も同じ指摘をしていた。

 しかし、これからは、むしろ、行政判断と司法判断の双方の役割分担(一方的に司法判断を信用して増やしていくのではなく)、国民の利益保護につながるシステムを考えていくことが重要な段階まできていると思う。

 いずれにしても、自分のライフワークの都市法の世界でも、法律と実体との関係が重要な視点なので、法社会学の勉強も、いろいろ進めていきたい。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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