2010年02月 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official
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 岩波書店からでている箱入り、792ページにも及ぶ大著。

 西田税(みつぎ)は、陸軍幼年学校、士官学校を経て、若くして予備役、北一輝と陸軍将校の間をつないで、シンパを集め、2.26事件では、若者の蹶起を押さえられず、連座して死刑となった。

 この本は、最初、日本のファシズムは独伊とどう違うかを分析したのち、西田の伝記にからめて、日本のファシズム運動を丁寧に分析。

 歴史的な事実の正確な把握という観点からは、やや大部ながらいい本。

 また、著者の独自の思想が披瀝されていないのも好感が持てる。

 小生は、なぜ、まじめで実直な西田をはじめとする、陸軍、海軍の将校が、無謀にも、5.15や2.26を起こさざるを得なかったのか、このような暴力による政治転覆を今後どうやって防いでいったらいいのかという点に関心がある。

 この本を読んでいくと、北一輝の日本改造法案大綱に染まっていく西田の姿、また、そのような観念的な著述よりも、西田がとく、天皇親政、財閥解体、政党政治解体、地方農業の救済に走った若手将校の純真かつ短慮がよくわかる。

 「純真うえの短慮」というのを、どうして押さえて、少しでもよい世の中に自分の力で少しずつでもかえられるかという、漸進主義にどうしてなれなかったのか。

 これからも近現代史を学ぶうえで、大事な視点だと思う。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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