2010年03月 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop
 憲法学者が何を研究しているのかよくわからなかったが、勝手にばかにしていても無意味なので、世界憲法集を読んで、次に、海外の憲法を分析しているこの本を、古本で購入。

 自分が学生時代には樋口先生はまだ確か東北大学にいたと思うが、この本の初版に学生時代にえらい説得された記憶があり。

 最近の比較憲法の本の評価ができないので、評価が安定しているこの本を無理して高額で購入。

 この本を読みながら、比較憲法の意義を考えてみた。

①日本の憲法は、GHQが10日間で急いでつくった輸入品なので、海外の憲法、特に、アメリカ憲法の規定や判例の積み重ねは有意義。

 違憲立法審査権の分析などは、今は少しドイツとかも参考にしているらしいが、基本的にはアメリカの基準、精神的自由について特に違憲判断を厳密にする「二重の基準」などをもってきて、日本で議論している。

②社会科学は自然科学のように実験できない。特に憲法は、ためしにつくってみて失敗したらやり直すというわけにもいかない。

 その意味で、例えば、ワイマール憲法のどこに欠陥があり、ナチスがどんな風に憲法を批判したのか(第一次世界大戦直後の占領期でつくったワイマール憲法制定には正統性がない、ナチズムは首尾一貫した思想を持たずあらゆる階層の人々にばらまきで、何ものかを約束した(p187))は、今の憲法とそれをとりまく状況を理解する参考になる。

③最近の各国の憲法改正や憲法判例を批判することによって、今後の憲法をとりまく状況を予想できる。

 残念ながらこの本は、1992年の本なので、東西ドイツの統一やソ連崩壊は視野にいれているものの最近の憲法状況はわからない。

 ただし、海外の憲法の分析論文が詳細に各章末にのっており、憲法学者も比較憲法の分野でいろいろ論文をだしていることは確認できたので、憲法学者が何をやっているかわからないといった前言は撤回したい。
pagetop
カレンダー
02 | 2010/03 | 04
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。