科学は大災害を予測できるか (文春文庫) (2012/10/10) フロリン ディアク 商品詳細を見る |
職場の本屋でみつけて、一気に読了。
ハヤカワの科学もののように、わかりやすい科学のアウトリーチもの。
読んだ印象では、火山の噴火とかハリケーンはかなり近くなると予測できる。しかし、ハリケーンも不確実性が多く、2週間程度が限度というのはちょっとびっくり。
最近、否定的な地震予知については、難しさがわかってきたが、やめるべきではなく、観測を続けるべきで、直前予測に役立つ可能性もあるという。(p85)
意外だったのは、小惑星の衝突が意外と予測不能なこと。わずか月との間の距離ぐらいで通り過ぎてから気づくこともあるという。この著者は、この分野のプロらしく、もっと小惑星の予測に力を入れるべきと言う。
小惑星の衝突は、ちなみに、予測されたら、どこが災害予防対策するのはな?災害対策基本法の世界かな?
小惑星のようなニュートン力学で動いていると思われているものにも、カオスの要素があり、それ以外の現象はもっとカオス。
しかし、できるかぎりの災害予防対策をとるとともに、予測技術の改善を技術者に期待したい。