マイケル・S・ガザニガ『脳のなかの倫理』を読んで、事例はおもしろいが結論がやや曖昧な感じ。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2013/11/04

マイケル・S・ガザニガ『脳のなかの倫理』を読んで、事例はおもしろいが結論がやや曖昧な感じ。

脳のなかの倫理―脳倫理学序説脳のなかの倫理―脳倫理学序説
(2006/02)
マイケル・S. ガザニガ

商品詳細を見る


 文系のための理系本のうちの一冊。

 著者はアメリカの脳神経学者。その立場から、人の誕生はいつか、とか、人を薬で賢くしていいか、人に自由意志があるかなど、エッセイを書いている。

 最初の人の誕生は、日本でも堕胎がいつまで認められるかという観点から議論されているし、人の死は脳死で同じような議論をしている。

 人を薬で賢くする話では、日本でも濫用が問題になったリタリンが小学生の学力を上げると述べている。(p111)
 ただし、結論は、政府はこの点に口をだすべきではないという。正直論理展開がよく理解できなかった。

 自由意志の問題も、自分が判断する0.3秒前に脳は反応しているという、よく聞く話が紹介されているが、結論は、犯罪の責任の問題は人の問題で脳の問題ではないと結論づけている。結論はそのとおりだと思うが、これも論理展開が甘いような気がする。

 脳科学の最先端の情報であれば池谷さんの本の方がわかりやすい。例えばこの本。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1031.html

 ただし、脳科学も倫理問題、道徳、宗教や法律問題と接するところまで来ているので、その問題意識を知る上では有益な本だと思う。論理展開が不明確なのも、脳科学者にとって、倫理は難しい課題だけど、結論はなんとなくこれだよな、という状況だからだと思う。

 それはそれで、理解できる。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。