平山洋介ほか『住まいを再生する』を読んで、大変な力作、だが語り口にやや疑問の論文もあった。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2013/11/30

平山洋介ほか『住まいを再生する』を読んで、大変な力作、だが語り口にやや疑問の論文もあった。

住まいを再生する――東北復興の政策・制度論住まいを再生する――東北復興の政策・制度論
(2013/11/16)
不明

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 献本いただいた。ありがとうございます。

 大変な力作で、実態に即したわかりやすい提言も多い。

 ここで、ちょっと違和感を感じた点。

 まず、東日本大震災の復興がすでに3年を迎えようとしているときに、まず、ここで掲げられた問題や課題について、解決するためには、復興庁の人間、関係省庁の人間、地方公共団体の職員に意識を持ってもらうのが一番大事。

 その場合、やはり大上段に憲法に照らしてどうというよりも具体的にこういう風になおしてほしいといった具体的な提言をするべきだと思う。白地に新しい、理想的な制度をつくるわけではないので、今ある制度のいいところは活かして、改善すべき点に焦点を絞るといいと思う。

 二つ目に、被災者支援などをもっともっと充実すると提案するのであれば、それが、次くるといわれている、首都直下地震や南海トラフ巨大地震で制度が継続的に維持できることをあわせて立証することが求められる。少なくとも、私が担当していた時も、次の巨大災害でも制度が維持できるかどうかというのは非常に気になった。額は多い方が被災者にありがたいことはわかるが、次の災害では対応できない水準に設定するのは次世代にとって無責任だと思う。

 原子力災害については、より、感情的になりやすい部分だが、何も触れていないが、そもそも今の東急電力の体制を維持したままでは、国費をだせない、または出しにくいことを考える必要がある。東京電力のままで、国が全額費用をみて遮断壁をつくったときにその遮断壁の所有者はだれになるのか、その遮断壁がもれたときに国は国家賠償を追うのか、など疑問が続出する。また、株式会社東京電力に際限なく国費をつぎ込むことも、国費の使い方としておかしいと思う。

 わかりにくいかもしれないが、やはり銀行再生と同じで、ぐっと会社とばっと会社をわけて、福島原発の部分はばっと会社にして国有化して、国費をいれる、その代わり、国が経営権を持つといった仕組みにして、東電は、ぐっと会社で、債務を軽くして電力会社を経営させるのがいいのではないか。今のまま、東電を維持しつつ、国費をちょびちょびいれるのでは抜本的解決はできないと思う。

 いずれにしても、福島原発の問題については、自分もよく考えてみる。

 力作なので、復興関係者にはおすすめします。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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