孫崎享『これから世界はどうなるか』を読んで、国際社会を法が支配する社会か弱肉強食の世界かの視点が自分と違う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/01/05

孫崎享『これから世界はどうなるか』を読んで、国際社会を法が支配する社会か弱肉強食の世界かの視点が自分と違う。

これから世界はどうなるか: 米国衰退と日本 (ちくま新書)これから世界はどうなるか: 米国衰退と日本 (ちくま新書)
(2013/02/05)
孫崎 享

商品詳細を見る


 孫崎さんは、外務省の情報局長をやってから、独自の観点で執筆活動をしている。

 この本の主張は、第一に、アメリカは衰退し、中国に抜かれること、第二に日米関係だけでなく、中国、東南アジアとの協調体制を目指すことにある。

 その基本的な認識には違いがないのだけれど、孫崎さんは国際関係はそもそも国際連合規約など法の支配する社会、またはそうあるべきと認識している。

 自分は、違う。国際社会は弱肉強食、力の強いものが弱いものを滅ぼす世界だと思う。国際法なんか、条約を結んだ国と国との約束事であって、それ以外の国には効力はない。また、紛争が起きたときの司法機関や強制執行機関が事実上機能していない国際規約は、実質的に法とはいえないと思う。

 その厳しい、冷静な認識の中で、日本の国民の生活をどう守っていくかが重要だと思う。

 例えば、EUについても、自分の認識では、独仏の不戦条約のようなものからはじまって、ドイツが従来より極めて少ない領土で我慢する約束をしたのが、欧州、さらには東欧まで広がったもの。しかし、現実には、ドイツの経済力に支えられて、そのフリーライダーがどんどん加盟するようになっている。その意味では、極めて不安定になっていて、ドイツの国民にとっては不満が鬱積してくると思う。端的にいって、こういうドイツの我慢によって成立している共同体は、将来的には長持ちしないと思う。条約とか国際法というのは結局、国と国との利害がバランスがとれているときに成立し、長持ちする、そういう意味でも弱肉強食の世界の中で約束事だと思う。

 ちなみに、弱肉強食の世界が国際社会だからといって、むやみに防衛力を高めればいいと言っているのではない。しかし、尖閣諸島などに中国が手をだしたらかえって痛い目にあうと思わせるだけの日本の自衛力と日本が防衛するならアメリカも手伝うという日米同盟関係を維持するというのが、現時点では最善の策だと思っている。

 正月の最後の読書にしては重い話になったが、国際法とか国際社会の法の社会というのは、思っているほ度世界共通のものでもなく、守られているものではない、その中でどう自分の国を守っていくかが大事という認識を
強くした。国際法という言葉に期待してはいけないと思う。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。