渡辺利夫『アジアを救った近代日本史講義』を読んで、植民地経営の意図が純粋でも政治は結果がすべてだと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/01/12

渡辺利夫『アジアを救った近代日本史講義』を読んで、植民地経営の意図が純粋でも政治は結果がすべてだと思う。

アジアを救った近代日本史講義 (PHP新書)アジアを救った近代日本史講義 (PHP新書)
(2013/12/14)
渡辺 利夫

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 著者は拓殖大学総長。

 拓殖大学の歴史、台湾、韓国、満州など植民地を広げていくのに併せて、植民地支配に必要な人材を供給していった。

 その学長には桂太郎から始まり、後藤新平、新渡戸稲造が努めるなど、そうそうたる識者が連なっている。

 また、建学の精神として、植民地の住民の生活向上が掲げられており、純粋な若者の気持ちをとらえたことがわかる。

 その若者の意気込み、われわれの先輩方の意気込みは是とする。

 しかし、政治は結果がすべてということ。現在、日本の植民地から独立した各国が日本の植民地経営を感謝してくれているのか、その声を上げているのか、という事実を踏まえれば、そんなにバラ色の観点で歴史を見ることはできない。

 むしろ、中国、韓国を中心として、日本に対する恨みが堂々と表明されているときに、それを抜きにして、日本の歴史は自虐史観から転換するといっても始まらないと思う。

 きちっと反省すべきは反省する。無謀な戦争をした日本の政治システムの欠陥が今でも維持されているのではないか、空気に支配されるという山本七平の指摘、超国家主義は結果として無責任主義という丸山真男の指摘は今の政治システムに残っていないか、検証する視点が大事だと思う。

 戦前の若者や識者が純粋な気持ちで植民地経営にあたったという事実は認めるが、所詮日本の国内でしか通じない議論だと思う。

 保守論壇もここにとどまっていたら、日本は世界の孤児になると思う。

 読んでいて気分がいいだけ、やはり、日本人には戦前の行動に対する批判的な視点を忘れてはいけないと痛感した。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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