ダロン・アセモグルほか『国家はなぜ衰亡するのか 上』を読んで、多元的な政治と経済のシステムが大事という指摘に納得感あり。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/01/28

ダロン・アセモグルほか『国家はなぜ衰亡するのか 上』を読んで、多元的な政治と経済のシステムが大事という指摘に納得感あり。

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源
(2013/06/21)
ダロン アセモグル、ジェイムズ A ロビンソン 他

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 アマゾンの推薦で購入。キンドルで読んでいる。

 最初にメキシコとアメリカのアリゾナとの国境の境のまちの経済的な繁栄の違い、そして、北朝鮮と韓国の繁栄の違いを指摘した上で、ジャンアレドの地理説とマックスウェーバーの宗教説が文明の反映をもたらしたことを指摘する。

 確かに、この国境を境にした反映の違いは地理でも宗教でも説明できない。

 著者は、司法や警察権限を独占した政治システムと多元的な意見を吸い上げる民主的な制度という政治の枠組みと、市場での競争にさらされるう自由な経済活動を支える、参入障壁や国家の独占企業のない、自由な経済システムが、国家繁栄の決め手という。

 確かに、イギリスは、名誉革命で国家の権限を国王から議会に奪っていくとともに、比較的ゆっくりのペースながら、国民の各層の意見を反映する議会システムを早期に準備した。このような安定的で広い意見を反映させる、逆にいけば国王や独裁者の気分で法律がかわったり、つかまったりしない社会でこそ、個人個人が新しいアイディアでイノベーション、特に、破壊的なイノベーションを実施することができる。

 東欧やロシアの絶対君主は、西欧ではじまった産業革命をきらい、鉄道は革命を運んでくるといって、できるだけ整備しないようにしたというのも納得感あり。

 ぼくは、この政治システムのうちで、特に、特定の階層の意見に限定せずに、ひろく国民の意見をすいあげるシステムが大事という点にしびれた。

 とかく、票集めのうまい既得権にしばられがちだが、それを打破していかないと、破壊的なイノベーションがおきない。その破壊的なイノベーションを政治システムが容認するためには、政治システムが多元的でひろく国民の意見を反映して、既得権のわがまま、時代おくれの発想をおさえる役目をしないといけない。

 こう考えると、いまの中国とかで本当に破壊的なイノベーションができるのか、そんなことえらそうに言う前に、きちんと選挙制度の一人一票を実現して多元的な国民の意見を反映していく仕組みにしていかないと、日本でも政治が破壊的イノベーションを毛嫌いするようになりかねない。

 下巻の展開が楽しみです。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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