坂野潤治ほか『明治維新』を読んで、明治政府が柔軟な構造だったと知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/02/05

坂野潤治ほか『明治維新』を読んで、明治政府が柔軟な構造だったと知る。

明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)
(2010/01/19)
坂野 潤治、大野 健一 他

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 明治維新を司馬遼太郎の本ではなくて、きちんと歴史学者、政治学者の本で読みたいと思って、即キンドルで購入。

 その場で買って、帰りの電車で読めるというのがキンドルの得意技。

 この本は、政治学者の坂野さんと開発経済学者の大野さんの共著。特に、英文での論文を予定しているので、かなり、構造化したというか、単純明快な新しい視点を提案している。

 新しい視点は、明治政府は、富国(殖産興業)と強兵(陸海軍の強化)という軸と憲法(立憲君主制の確立)と議会(公議輿論の活発化)の軸で、4つのグループに分かれていた。

 このため、征韓論とか様々な問題ができたときに、二極構造にならずに、4分の3を味方につけて、明治政府の決定を押し切る、逆にいえば、分裂せずに、政治決定ができたという説。

 本当かな、と思う点もあるが、まあ、英文で論文をかくのなら、このくらい単純明確にしないといけないよなと納得。

 あと、薩長土肥のなかで、薩長は、イデオロギーで固まっていたというよりも、人的なつながりが基本にあって、尊皇攘夷から尊皇開国へと外国勢力の攻撃を受けても、まとまって行動できたというのが、著者の視点。

 確かに、攘夷というイデオロギーにとらわれていたら日本は滅亡していたと思う。

 もともと江戸後期に国学がうまれ、日本という国家の概念がある程度できていたから、国家のために、どう行動すべきか、そのためにはイデオロギーを乗り越えて大胆に政策を変更できたんだろう。

 今の時代でも考えさせられる。やはり、イデオロギーにとらわれず、国際社会の動きが外圧を的確に把握して、日本と日本人の利益になる道を柔軟に選ぶべき。そのためにも、政治システムは社会的包摂性が大事だと思う。

 最後のおちは、私の持論です。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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