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2014/02/06

岩田規久男『経済復興』を読んで、国債の日銀引き受けを推奨しているのにはたまげた。

経済復興: 大震災から立ち上がる経済復興: 大震災から立ち上がる
(2011/05/12)
岩田 規久男

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 キンドルで新刊になっていたので、購入したが、紙の本では震災直後に発行されていた本。

 岩田先生は、昔、都市経済学を勉強していたときに「住宅と土地の経済学」という本を熟読した経験がある。

 この本の過去の震災分析は基本的に越澤先生の本と、財務省の資料に寄っている。

 今回の東日本大震災の被害額がGDPの3から5%なのに対して、関東大震災は30から47%とより巨大で経済に大打撃をあたえたデータがあり、なるほどと思った次第。(位置493-495)

 ただ、震災復興の財源を国債を発行してすべて日銀が引き受けるべきという主張にはたまげた。

 そんなことしたら、日本の財政規律もなにもなくなってしまう。また、際限なく貨幣を市場に供給したら日本円への信認も失われてしまう。

 岩田さんは、日銀副総裁になった今、国債の直接日銀引き受けはやっていないが、国債などの買いオペで大量に資金を市場に供給している。しかし、それで果たして景気がよくなったのだろうか。この点は、ほとんどの経済学者は懐疑的だと思う。

 また、リフレ派として消費者物価指数を2%にするという就任時の約束も達成されたのだろうか。円安で石油をはじめと売る物価があがっているだけではないのか。

 経済学は政策立案の基本なのに、きちんとしたコンセンサスがないのが役人としては困る。米国のFRBは極端な資金供給を狭めるという出口戦略をとっているが、日銀はどういう出口戦略を考えているのだろうか。

 この本を読んでいて、責任ある経済学者の極端な議論に頭が痛くなってきた。

 
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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