フランシス・フクヤマ『政治の起源 上下』を読んで、雄渾な国際比較政治史。今年一番の本かも。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/02/07

フランシス・フクヤマ『政治の起源 上下』を読んで、雄渾な国際比較政治史。今年一番の本かも。

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政治の起源 下 人類以前からフランス革命まで政治の起源 下 人類以前からフランス革命まで
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 HONZというノンフィクション好きの方々が集まって新刊本を推薦しているHPから発見。

 「歴史のおわり」を書いたフクヤマ氏の最新の国際的な比較政治史。東洋からインド、東欧、西欧と政治の歴史を人類学の知識から、生物学的な知識までふる動員して書かれた本。

 大変、よみやすく、楽しい。

 政治には、3つの要素が必要。これはちょっと西欧史観だがここは我慢。「国家」「法の支配」「説明責任のある民主制度」。

 フクヤマ氏は、最初の「国家」、中央集権的な武力と権限が集中した国家として中国の漢をあげる。ちょっと意外感があるが、ローマ帝国以降は、西欧は混乱しているから、そうかなとも思う。ただし、当然のことながら、法の支配も説明責任のある民主制度も当時の漢にはないし、実は現在の中国にもない。

 法の支配は、カトリック教の教えが世俗的な国王と別に存在していたことが大きいという。カノッサの屈辱とか世界史で勉強したけど、西欧での教皇の力は強く、その支配は、自然と国王をも支配するという意識をうんだ。

 ちなみに、法の支配は、民衆を法を支配することはもとよりだが、大事な点は君主も法で縛るという考え方のこと。これが西欧では特に、根付いたことが重要。

 三番目の説明責任のある民主制度というのは、君主の力を貴族が抑制するプロセスにあわせて、新興勢力である資本家などが台頭してきて、議会制にうまく意向していかないとうまくいかない。

 一番、実現しにくい部分。民主制度というのは、本当にあぶなっかしい歴史の偶然からできたことがわかる。

 だからこそ、民主制度はみんなでまもっていかなければいけない。資本主義は自然に経済成長と一緒にひろがるが、民主政はみんなでまもっていかないとすぐ壊れてしまう。最近のタイの情勢とかみても民主政は難しい制度だと思う。

 ちなみに、この本はフランス革命の前、だからイギリスの名誉革命で終わっている。

 続編は今年発行されるよう。続編が楽しみ。

 これだけ、充実した雄渾な知識を満載して政治史を一人でかくフクヤマ氏の能力、体力には感嘆する。続け、日本の政治学者。

 
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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