福島香織『中国複合汚染の正体』を読んで、体当たり取材による中国の公害のすざましさがわかる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/02/09

福島香織『中国複合汚染の正体』を読んで、体当たり取材による中国の公害のすざましさがわかる。

中国複合汚染の正体中国複合汚染の正体
(2013/12/19)
福島 香織

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 たぶん、HONZの推薦。

 福島さんは、中国の体当たり取材が得意でブログにも一度、中国の女を紹介した。

 今回は、中国の工場や鉱山からの排水の汚染の現場、農業での過剰な化学肥料や禁止農薬の使用の現場を体当たり取材している。

 そして、なんども公安警察に捕まって尋問を受けたが、尋問を受ける前に、カメラのカードを差し替えて没収をまぬがれた写真がこの本の最初にカラーで載っている。一見の価値あり。

 ただし、中国の汚染はひどいなといって他人事では済まされない。著者も指摘しているが、日本の企業との合弁会社が汚染をだしていた例もある。また、汚染や公害などの社会的外部費用を内部化しないで、安い製品を提供しているから、iphoneとか自分たちが使える側面もある。

 日本政府も環境ODAをだして、工場の排水の浄化施設や排煙の脱硫施設を援助しているが、維持管理費が高いからといって実際にはその施設を稼働しない。また、それを地元政府も黙認、もしくはもうかるからといって推奨している。

 さらに、地元住民が健康被害がでたからといって、訴えようとしても、訴える手段がないし、仮に訴えても、地元司法は地方政府と一体なので、絶対に地元政府とつるんでいる企業を敗訴させることはない。

 法の支配がないこと、司法の独立がないこと、中央政府がなんといおうと、地方政府は自分の地域の企業が儲かることを第一にしていること、など、地域住民にとっては八方ふさがり。

 さらに、都市戸籍と農村戸籍の問題もあって、地方の住民自体が自分の農作物の安全性よりも見栄えのために違法農薬を使用しているなど、住民自体のモラルも欠如している。

 唯一、改善の可能性があるのは、pm2.5は、共産党本部の中枢の幹部自身や家族の健康に直撃していること。地方政府のことや地方の住民のことに真剣にならない共産党中枢の幹部も真剣にならざるをえないだろう。

 しかし、中国の学者はpm2.5も、もっと悪くなって、これから10年後がピークという。日本に相当、水銀とか今でも流れてきているが、もっと悪くなったら、九州などの健康被害が具体化するかもしれない。

 なにせ、超大国なのに、法の支配のない、民主制度のない中国相手に公害を改善することは本当に難しい課題。

 日本人も自分の問題として考える必要がある。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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