国分功一郎『来るべき民主主義』を読んで、住民の意向を丁寧に計画に反映させる仕組みが必要かなと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/02/10

国分功一郎『来るべき民主主義』を読んで、住民の意向を丁寧に計画に反映させる仕組みが必要かなと思う。

来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 (幻冬舎新書)来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 (幻冬舎新書)
(2013/09/28)
國分 功一郎

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 東京都選挙の翌日に、民主主義を考える本。

 著者は、政治哲学が専門。小平市に居住していて、都市計画道路328号線の事業の住民投票条例策定に参加した。

 僕は、議会を通じた民意の伝え方と住民投票を通じた民意の伝え方について、一概に後者が望ましいとも言えないと思う。自分と違う意見を持つ議会が多数派だからといって、それを民意でないと切り捨てるのも、理屈上は無理がある。感覚的には理解できるが。

 この本は都市計画道路事業がきっかけになっているので、都市計画手続きの改善に観点から少し考えてみた。

(1)都市計画道路ですでに決定して、20年、30年事業化していないものについては、市単位、都道府県単位でその都市計画道路の必要性について、人口減少社会を前提にして、現在必要かどうかの検証作業が必要だと思う。これぐらいは、都市計画部局の自らの意思として、別に補助金を国からださなくても、実施してほしい。

(2)都市計画審議会のメンバーについては、地方分権で機関委任事務を廃止した段階で、一切地方公共団体任せになったが、都市計画、建築、土木などの関係学識経験者が半数以上を占めること、議会代表の他、住民代表を参加させること、など専門的かつ民主的な審議が行われるよう、一定の基準を法制度上も示すべきではないか。

(3)都市計画審議会の審議が活性化してくれば、住民手続きも自ずと充実してくるはず。この本で紹介しているような単なる説明会だけでなく、代替案も示したワークショップなどによって、住民の意見を丁寧にくみ取っていく作業をしていかないと、審議会の学識経験者も同意してくれなくなるはず。

 都市計画の内容によって、都市計画マスタープランや地区計画など、丁寧な住民手続きが行われているが、それを施設決定などの場面でも反映してほしい。ただし、都市計画決定、変更によっては手続きを簡略化していいものもあるので、それは、審議会での学識経験者の判断にゆだねるべきで、法律で一律にな内容を決められない気がする。この点は、通常の都市計画手続きと地区計画の手続きの中間的な手続きが考えられるかも検討してみる必要がある。

 いずれにしても、選挙による首長や議員の投票による住民の意見表明以外にも、できるだけ、住民が意見を表明する機会を増やすこと、住民の意見を役人が握りつぶすのではなく、中立的専門的な判断を下せるような仕組みを考えること、といった地道な改善が必要だと考える。

 より民主的な制度改善について、あきらめてはいけないと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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