『リ・クアンユー世界を語る』を読んで、シンガポールのめざましい発展には頭が下がるが政治的自由がないことも知る必要あり。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/02/13

『リ・クアンユー世界を語る』を読んで、シンガポールのめざましい発展には頭が下がるが政治的自由がないことも知る必要あり。

リー・クアンユー、世界を語るリー・クアンユー、世界を語る
(2013/10/15)
グラハム・アリソン、ロバート・D・ブラックウィル 他

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 アマゾンの日替わりセールで購入。

 シンガポールの建国の父、リ・クアンユーへのインタビューの本。さすがに、洞察は鋭いと思う。こういう力がないと、国際社会のなかであの小国が生き残ってはいけないのだなと思う。

(1)中国はいずれかならず、GDPの額でアメリカに追いつく。だが、創造力の点ではアメリカに及ばないだろう。自由に意見を交換したり戦わせたりすることを許す文化ではないからだ。(位置No. 310-312)

(2)アメリカの政治評論家のコメントとは逆に、私は民主主義がかならずしも発展につながるとは思っていない。むしろ、国家の発展に必要なのは民主主義ではなく、規律だと思っている。民主主義が蔓延しすぎると、無統制や無秩序につながり、国家の発展を妨げるからだ。政治制度の価値を最後に決めるのは、国民の大多数が生活水準を引き上げられる社会を確立する助けになるかどうか、加えて、個人の最大の自由が、他の人の自由とその社会で共存できるかどうかだ。(位置No. 544-549)

(3)不可欠なのは、指導力や国民への説得力や実行力などのすべての要件を満たした、次世代の社会のトップに就く人材を育てること。つまり、エリート(位置No. 630-631)

この(2)(3)をみても、強烈なエリート意識と政治的な自由への嫌悪が感じられる。

 実際にも、世界年鑑2013をみても、野党が初めて1議席をとって、生活の格差などの問題がでてきていると指摘している。政治に必要な、国家、法の支配、説明責任のある民主政治のうち、シンガポールは最後の民主政治が欠けている。

 いわば、開発独裁で脅威の発展を続けてきたが、この国がより成長していくかどうかは、政治的な自由が確保され、より多様性が確保できるかどうかにかかっている。

 ここは、内田樹さんのシンガポール化への批判を参考にあげておく。

 自国でも外国でも偉人の発言もいろんな角度から考えることが必要。そういう意味では無邪気に受け止めないでよく考えなければいけない材料や考え方をリ・クアンユーは与えてくれている。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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