ドローギン『カーブボール』を読んで、アメリカの中央政府の組織も相当にいかれている。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/02/17

ドローギン『カーブボール』を読んで、アメリカの中央政府の組織も相当にいかれている。

カーブボール スパイと、嘘と、戦争を起こしたペテン師カーブボール スパイと、嘘と、戦争を起こしたペテン師
(2008/04/01)
ボブ・ドローギン

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 なんで購入したか失念。

 イラク戦争を始めるときの最大の理由である大量破壊兵器、特に生物科学兵器の製造情報を提供したイラク人亡命者(コードネーム カーブボール)が実は、嘘つきで情報ねつ造者だったのに、ドイツ情報局、アメリカ国防情報局、CIAも見抜けず、戦争の理由にしてしまい、世紀最大の諜報機関の失敗になった実話。

 アメリカのノンフィックションは、ボブウッドワートとかと同じく、物語仕立て、小説のように読みやすいが、どこまで、事実に基づいた話かわかりにくいのが難点。

 イラク亡命者は、ドイツに亡命してきて、貴重な情報をもたらす情報提供者としてドイツ情報局が隔離して保護。ドイツ情報局は米国のCIAとなかがわるく、直接尋問させずに、ドイツ語で書かれた情報を、まず国防総省の情報部門に提供。この国防総省の情報部門とCIAもなかがわるく、相互にチェックしない無責任体制が生まれていた。

 そこに、ブッシュ大統領(子どもの方)と大統領府の周辺のネオコンがイラクと戦争したいという、ゆがんだ熱情をもって独走、CIAのなかにもこのカーブボールという情報提供者の情報を危ぶむ声があったが、テネットCIA長官は自分の保身のためににぎりつぶす。

 その結果として、何の大義もないイラクとの戦争を始め、必死に生物科学製造工場(カーブボールはトレーラに乗せていたと証言していた)をさがすが、結局でてこない。

 海外の情報機関と米国の情報機関、米国内の情報機関の相互のなかの悪さ、相互にざっくばらんに話せない環境というのが、戦争のきっかけとなる、とんでもない嘘の情報を自ら増殖させ、ねつ造していく話。

 アメリカの政府組織、官僚組織も相当に腐っていると思う。

 自分の利益、組織の利益ではなく、国益を考えるという共通認識が官僚にないと、相互信頼関係は生まれない。自分自身もよく胆に銘じたい。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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