日本経済新聞社編『日本再生改革の論点』を読んで、経済学者の意見は、金融、社会保障では一致しているが、雇用、農業では分かれていると知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/03/04

日本経済新聞社編『日本再生改革の論点』を読んで、経済学者の意見は、金融、社会保障では一致しているが、雇用、農業では分かれていると知る。

日本再生 改革の論点 経済教室セレクション日本再生 改革の論点 経済教室セレクション
(2014/01/25)
日本経済新聞社

商品詳細を見る


 日本経済新聞の経済教室からのセレクション。

 一応、日本での一流の経済学者の論考が集まっていると思う。

 役人をやっていて思うのは、経済学は政策立論の基礎だということ。法学部卒業生が役人に多いが、法学は手段であって、政策の方向性を示すものではない。その意味で経済学者の議論は大事。

 読み通して感じたこと。

(1)アベノミクスの第一の矢の金融政策は、流動性のわな、自然利子率がマイナスの現状ではほとんど効果がない、むしろ長期金利の上昇に伴う、財政破綻を招くおそれが危惧される、という点ではほとんどの経済学者の意見は一致している。

(2)日本の社会保障制度、特に年金は、賦課方式で積み立て不足になっており、今の若者世代に不利な設計となっており、持続可能にするためには、もっと抜本的な改革が必要なことにもほどんと意見の一致がみられる。

(3)これに対して、雇用改革については、そもそも執筆者に法学者も混じっていて、もっと雇用の流動性を高めることによって、若者を雇いやすくする、簡単にいえば、無駄な高齢者(もしかして自分もそうかもしれない)の解雇をしやすくして、かわりに若者を雇いやすくする、といった明確な論理はみられない。

(4)農業についても、農業の多面的な機能から補助金をくばるような発想が残っているが、多面的な機能な別に農業だけでなく、建築物だってあるのだから、農業だけ市場にもまれてもいきのこれるように補助金を配るという発想がいまだにみられる。

 雇用は労働組合、農業は農協とか政治的な圧力が強いのだろうが、高齢者の雇用を無理してまもったり、生産性の低い農業を守ったりしていると、日本全体の国力が落ちていることに注意が必要だと思う。

 民間企業はもっと国際社会の中で競争して利益をあげていくことが必要なのであって、雇用の保護、農業の保護が、その競争力をそぐことになるという懸念を強く感じた次第。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。