岡田英弘『世界史の誕生』を読んで、中央アジアから西ヨーロッパと中国をみる視点がおもしろい。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/03/06

岡田英弘『世界史の誕生』を読んで、中央アジアから西ヨーロッパと中国をみる視点がおもしろい。

世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)
(2013/08/30)
岡田英弘

商品詳細を見る


 アマゾンの日替わりセールでなにげなく購入。

 昨日読んだ、アラブの500年史が東はイランでとどまっているのだが、この本は、西洋史と中国史の間の中央アジアから世界の歴史を分析している。

 確かに、高校の世界史も王朝の歴史を教える東洋史と、ギリシア、ローマから中世史そして西欧の国民国家へと流れる西洋史が別々の世界のように流れていて、勉強しにくかった記憶がある。

 岡田さんは、そもそも歴史の観念が違うという。中国は変化を認めないのが正統であり、西欧は変化することが主題だという。(位置3468-3470)

岡田さんのまとめを引用してみる。

 「歴史を持つ二大文明である地中海西ヨーロッパ文明と中国文明は、それぞれ前五世紀と前二世紀末に固有の歴史を産み出してから、十二世紀に至るまで、それぞれの地域でそれぞれの枠組みを持った歴史を書き続けていた。それが十三世紀のモンゴル帝国の出現によって、中国文明はモンゴル文明に呑み込まれてしまい、そのモンゴル文明は西に広がって、地中海西ヨーロッパ文明と直結することになった。これによって、二つの歴史文化は初めて接触し、全ユーラシア大陸をおおう世界史が初めて可能になったのである。」(位置3155-3160)

 要はモンゴル帝国が初めて中国とヨーロッパにまたがる帝国をつくったことによって、西欧史と中国史が初めて接点をもったということ。

 その他にも、西欧史のゲルマン移動にはより東側からの遊牧民の移動があったことなど、遊牧民の移動や攻撃から西欧や中国の変化をみるというおもしろい試み。

 新しい歴史観が持てる。ウクライナのキエフも遊牧民のまさに通り道でいろんな民族が侵攻している。今のウクライナ情勢をみても、いろんな民族問題が背景にあることが予想できる。

 日本人の手による大きな観点の世界史。おもしろい。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。