瀬木比呂志『絶望の裁判所』を読んで、裁判官が官僚システムとしてここまで行き詰まっていることを知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/03/08

瀬木比呂志『絶望の裁判所』を読んで、裁判官が官僚システムとしてここまで行き詰まっていることを知る。

絶望の裁判所 (講談社現代新書)絶望の裁判所 (講談社現代新書)
(2014/02/19)
瀬木 比呂志

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 いろいろちまたで話題になっている本。

 裁判官であった著者が、途中で退官して明治大学の先生になり、裁判官官僚制度の生息感、上意下達システム、質の劣化などを具体例をあげて厳しく指摘している。

 読み終わって、これは結構、日本の政治社会システムの危機だなと思った。

 自分も法律をつくるときに、内閣法制局にかようが、そこでは、最終的に違憲判決がでないように最新の注意を払いながら、法律を立案する。その過程で、平等原則とか基本的人権、比例原則など、政策立案の基礎をたたき込まれてきた。

 もちろん、政治家でも、最高裁の判決がでれば、それに従わざるを得ない。一票の格差も最高裁の判断によって、ようやく是正の動きがでてきている。

 いわば、裁判所システムは、行政、国会の精神的なストッパーになっていて、その判断を抽象的には常に意識しながら行政や国会の立法活動が行われているのが実態。

 この最後の砦がこれだけ、上意下達システムにおかされ、また、質も劣化しているとなると、個別の訴訟事件で不適切な判決がでてくるだけでなく、立法活動などにも歯止めがなくなってしまう。

 なんとなく、司法改革に対する最高裁事務総局の動きは不透明な感じがしたが、ここまで腐っていたのか。

 自慢じゃないけど、行政の官僚システムの方がもう少し緩やかだし、自由で、本音と正論がいえる雰囲気がある。前向きの政策をつくる行政と、受け身の判断をする司法システムの違いかもしれないが。

 ここは、こういう裁判官の声を素直にききつつ、同じ司法システムの中の検察官や弁護士の意見も聞きながら、司法改革をきちんとしていく、国民が、最後は裁判所が頼りになるという仕組みをきちんと再構築していく必要があると痛感した次第、
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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