川北稔『イギリス繁栄のあとさき』を読んで、オランダとイギリスの衰亡の歴史を学ぶ。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/03/30

川北稔『イギリス繁栄のあとさき』を読んで、オランダとイギリスの衰亡の歴史を学ぶ。

イギリス 繁栄のあとさき (講談社学術文庫)イギリス 繁栄のあとさき (講談社学術文庫)
(2014/03/11)
川北 稔

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 土日はできるだけ、都市計画とか復興、防災とは違う本を読むくせをつけたいと思っている。専門バカにならないためには、できるだけ幅広い一般書を読みたい。

 この本は、経済史が専門の川北先生が、ざっくりとイギリスとオランダの繁栄と衰退の歴史を述べている。

 なるほどと思った点。

(1)イギリスがナポレオンの時を除いて、常にフランスに勝てたのは、イギリスが名誉革命を経て、きちんとした徴税システムをもっていたため、戦費を国際社会から調達しやすかったため。別に技術が高かったり、士気が高かったりしたわけでは内。(p30)

 これって説得力がある。結局、ナポレオンは国民徴兵制度をつくって欧米を侵略したわけだが、徴税システムがしっかりしていないと、結局金切れで息切れするということだよね。

(2)17世紀の世界の繁栄の中心はオランダのアムステルダム。特に金融機能が充実していた。江戸幕府がオランダと通商をみとめたのも、まんざらとんちんかんではなかった。(p148)

 あとオランダの衰亡も、17世紀かけて少しずつ衰退していって、ロンドンに金融機能が移っていったという事実も忘れてはけない。

(2)オランダもイギリスも繁栄は、工業、流通、金融と重点が移っていって、金融で最後は繁栄した。

 日本は、アメリカという世界大国があるが、金融市場という意味ではどうなんだろうか。

 少なくとも、政治的・社会的安定性や、落ち着いた国民性など、世界に誇れる特色があると思う。イギリスやオランダの繁栄と衰退の歴史からみると、この日本の特徴を活かして、海外からむしろ人や資金が集まるような、安定的な国家をつくることが大事だと思う。

 それだけの尊敬を今の日本は現実に集めていると思う。戦争とか、ロシアと欧米との対立があると、円が買われるというのもそういう世界的な意識を反映しているのではないか。

 今の日本を、GDPとか経済成長でばかりみるのではなく、生活や文化水準、安定的な経済社会システムから自信をもってもいいのではないか、この本を読んでそんな感想をもった。

 次は、金融の歴史を勉強してみる。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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