浅野光行『成熟都市の交通計画』を読んで、低成長時代の日本で既存ストックをうまく使っていく発想に共感。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/04/02

浅野光行『成熟都市の交通計画』を読んで、低成長時代の日本で既存ストックをうまく使っていく発想に共感。

成熟都市の交通空間―その使い方と更新の新たな方向成熟都市の交通空間―その使い方と更新の新たな方向
(2014/03)
浅野 光行

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 美濃部くんの推薦。

 低成長時代で、それほど大きな基板整備を地方公共団体ができない時代にどうやって既存ストックをうまく活用していくか、更新をうまくやっていくかという発想に全体として共感する。

 改めて気づいたこと、感じたこと。

(1)人口密度が高く集約型の都市の方が一人あたりCO2排出量が少ないというデータがあること。(p20)

 このデータはちょっと相関があやしいけど、これが確実にいえると、低炭素まちづくりと都市の集約化が一致すると思う。

(2)駅前広場が駅なかビジネスでさかえる駅と周辺の商業施設との間で妨げになっているという指摘。(p101)

 駅前広場は、補助事業でやるときに、小浪式とか一定の算式で面積をだして、鉄道事業者負担を調整して街路事業などで整備するが、もうちょっと、駅と周辺との連絡という観点から設計上の工夫が必要だと思う。

(3)連続立体交差事業で地下化を薦めていること。(p116)

 著者もいっているように、1割程度しか地下化した連立はないが、やはり、高架橋が市街地の規模感を超えた高さでできることに抵抗感もあるので、地下化を推進すべきだと思う。この場合、地上空間を都市公園で借りるというフィクションで、一般会計から、用地分の補助〔権利金分を8割としてその3分の1とすれば用地費の25%程度)を連立の補助に追加すると言う発想もあるのではないか。

 また、交通施設全般に係わることだが、小生は、本当は市町村が道路管理権限と一緒に道路交通規制権限も持つべきだと考えている。そうすれば、例えば市内の自動車流入規制と一体的に公共交通機関の整備をするといった総合的なかつ採算のとれる交通体系ができると思う。しかし、警察庁の抵抗から、近い将来それが実現するめどがないので、当面は、公共交通機関の周辺の地権者から同意に基づいて負担金を集めるBID制度を追求してみたいと思う。こちらの方も、公共交通機関の採算を助けることにはつながるし、交通規制権限よりは他省庁の抵抗も少ないと思うからである。


 がんがん基盤整備をやる時代から、既存ストックを活用する時代へ、自動車から公共交通機関へ、そしてばらばらから総合的交通計画へ、という発想は正しいと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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