『新国立競技場、何が問題か』を読んで、都市計画手続きがちゃんと機能しないことが課題だと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/04/06

『新国立競技場、何が問題か』を読んで、都市計画手続きがちゃんと機能しないことが課題だと思う。


新国立競技場、何が問題か: オリンピックの17日間と神宮の杜の100年新国立競技場、何が問題か: オリンピックの17日間と神宮の杜の100年
(2014/03/27)
槇 文彦、大野秀敏 他

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 上村さんの確か推薦。

 建築コンペのやり方、不透明さ、監修者をえらぶ意味の不明確さなど、建築契約上の問題もある。

 しかし、まず、明治神宮の歴史的な背景、明治天皇の死を悼んで、国民が私財で整備した明治神宮の歴史や、戦前の幻のオリンピックでも規模が大きすぎるとして神宮外苑を外したという歴史が、まったく反映されずに、この地を選んだという、歴史軽視が問題だと思う。

 次に、そもそも風致地区がかかっていて、それが変更される前に、変更することを前提にして建築コンペがなされるという、手続き、都市計画審議会や利害関係人や住民の意見聴取、東京都の都市計画部局の判断が最初から変更ありきになっていることに、都市計画の危機を感じる。

 実際には、コンペのあとに東京都が風致地区とか変更しているが、本当に歴史的価値をちゃんと判断して変更したのか、都市計画審議会がきちんと学識経験者の専門的チェック機能になっていないこと、など、制度的な課題を強く感じる。

 この案件に限らず、都市の環境、都市の緑を守るという観点から、実態と異なる巨大な建築物が計画されたときの、審議会での慎重な審議ややりとりが行われないことについて、都市計画手続きが形骸化しているという意味で危惧する。

 東京都は都市計画スタッフが比較的充実しているが、そうでない県や市町村ではそもそもきちんとした都市計画上の判断をする、また審議会委員の判断をサポートする体制すらできていない。東京都でこれができないとなると、他の地方公共団体では都市計画の専門家がすくないので、どう制度をいじっても仕方がない気になる。

 しかし、東京都の都市計画の専門家には、歴史認識、制度認識がないのか?

追記:きちんと自分でまだ確認していないが、東京都が変更したのは、高度地区、風致地区は残っているので、協議が必要。あと、昨晩気がついたが、都市計画公園なので都市計画法第53条の許可が必要。2階以下の建築物か仮設建築物以外では、都市計画適合建築物しか許可できない。建坪率が都市公園法の10%を超えていたら、どうやって許可するのかも要注視。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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