クルーグマン『経済政策を売り歩く人々』を読んで、経済学者の中の右派と左派、経済学者と政策プロモーターとの争いがよくわかる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/04/11

クルーグマン『経済政策を売り歩く人々』を読んで、経済学者の中の右派と左派、経済学者と政策プロモーターとの争いがよくわかる。

経済政策を売り歩く人々―エコノミストのセンスとナンセンス (ちくま学芸文庫)経済政策を売り歩く人々―エコノミストのセンスとナンセンス (ちくま学芸文庫)
(2009/03/10)
ポール クルーグマン

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 ちょっと前に大いなる探求を読んで、もう少し経済学者の考え自体を復習したいなと思っていたところ、自宅の本棚で未読の本書を派遣。

 早速読んでみたが、クルーグマンというノーベル経済学賞をとった学者の、学者もどきのいんちき経済学者への批判と、そもそも学者でもない政策プロモーターが政権での政策を左右することへの批判が忌憚なく書かれている。

 ちなみに、クルーグマン教授は左派でケインズ的な財政・経済政策を支持している。

 クルーグマン氏が厳しく批判しているのは、レーガン政権時代のサプライサイド経済学者もどき。彼に言わせると、ろくにまじめな論文も書いていないし、学会にもでてこない、むしろ一般紙や新聞に自分の意見を書くやかららしい。

 この次に批判のまとになるのは、ようやくブッシュ父が落選して民主党のクリントンになった時に、クリントンがとった競争力戦略。これは、当時に日本の自動車摩擦や半導体摩擦で現実になったとおり、自由貿易を否定する考え方で、クルーグマン氏にとっては、経済学上も許せない政策だった。

 最後に伊藤敏隆先生と北村行伸先生がコメントしているが、日本も、最近は官庁エコノミストの影が薄く、本当にきちんと論文を書いたりしていなくて、学会では相手にされていない(らしい)、自称経済学者、財政学者が跳梁跋扈している。

 リフレ派も、結構それに近いのではないか。

 東大とか京大、一橋とかちゃんとした大学の経済学部の先生も、きちんとした経済政策を提案するか、少なくともそれをやったらおしまいよというような政策に対しては批判するとか、声をあげてほしいもの。

 まあ、日経新聞の経済教室なんかは、少しはその役目を果たしているのだろうが、あんまり、やさしい経済教室になっていないよね。

 競争力政策は、下手すると、相手の貿易を制限するという話になるし、特定の産業を支援するというターゲットポリシーも日本では経済産業省がトロンとか日本版検索システムとか、いっぱい失敗例をつくっているのに、まだやっているという感じだよね。クルーグマン教授の批判をよく読んで、みんな勉強しましょう。

 そんなことに財政を無駄づかいしている余裕はないんだよ。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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