岩村充『貨幣進化論』を読んで、貨幣への信用は結局その貨幣をだしている国家への信用に支えられている。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/04/10

岩村充『貨幣進化論』を読んで、貨幣への信用は結局その貨幣をだしている国家への信用に支えられている。

貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム (新潮選書)貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム (新潮選書)
(2010/09)
岩村 充

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 貨幣をめぐり歴史を様々な雑学的な知識をおもしろそうに語りながら、貨幣の機能を語っている。

 著者は日銀OB。

 なんか、タイトルから極端な議論をしているのかと思ったが、2010年当時の金融情勢については、自然利子率がマイナスになっているとか、流動性のわなとか説明していて、きわめてオーソドックスで正統派金融論。

 読み物としてはおもしろい。

 ただ、自分が読み終わって考えたのは、金本位制やドルの金との連携の中止から、貨幣、通貨というのは、発行する国家の信用に由来しているということ。

 何も支えるものはないけど、みんなが信用している間は信用されるという、極めて不安定な存在。「共同幻想」のようなもの。

 その中で、日本は、戦後の高度成長期から現在にいたるまで、他国と戦争して人を殺したこともなく、中東紛争に肩入れしたこともないのでテロにねらわれることもなく、安定的な信用を確保していて、それが、円が紛争時にかえって買われる時代になっている。

 この国家の信用、世界的な安心感というものを、先輩方が額に汗してつくりあげてくれた。これをきちんと次世代に引き継いいかなければいけない。

 先日、読んだ社会保障の問題とか、巨額の財政赤字の問題など、すべて次世代にツケをまわしている。これをできるだけ今の世代のうちにせめて解決の方向をつけておかないと、国家の信用、ひいては円の信用もなくなってしまう。

 先輩方の過去の努力をくいつぶさないで、次世代に国家の信用を引き継ぐといった考え方が大事ではないか。

 その場かぎりではなく、現在は苦い薬かもしれないが、次世代の負担を少しでも軽くする政策を訴えないといけないと強く思う。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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