服部圭郎『ブラジルの環境都市を創った日本人』を読んで、中村さんの活躍は素晴らしいが、法律を無視した実行力は日本では無理だと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/04/17

服部圭郎『ブラジルの環境都市を創った日本人』を読んで、中村さんの活躍は素晴らしいが、法律を無視した実行力は日本では無理だと思う。


ブラジルの環境都市を創った日本人: 中村ひとし物語ブラジルの環境都市を創った日本人: 中村ひとし物語
(2014/03/10)
服部 圭郎

商品詳細を見る


 HONZの推薦。

 世界的に有名なクリチバで、公園行政、環境行政、さらにその枠を越えた貧困対策などを、日系一世として中村ひとしさんが、影で活躍していたことを伝記風にまとめた本。

 レルネルという市長の時に全幅の信頼を得て、市の中の根回しをせず、また、住民の合意も十分にとらずに、どんどん公園事業とか道路の歩行者専用化、さらにゴミの分別収集なども実施している。

 これは市長の圧倒的な信頼と、影でそれの法的問題を処理してくれたスタッフのおかげ。

 このような大胆な行為は、今のクリチバではできなくなっているらしい。それはブラジルの地方政府の制度も成熟化してきて、法の支配に従うようになってきたから。

 日本でも、戦前の震災復興とか、満州の都市計画とか大胆なことをやったが、戦後の都市計画行政では、そんな法律を無視したような発注とか、事業施工はできなくなっている。

 著者の意図は、中村氏の大胆な実行力を懐かしむ感じだが、ぼくは、そもそもそういう無茶なことが許される時代背景と上司に恵まれた結果であって、通常の政治体制、行政機構になっている現状の日本では、このような仕事の仕方はできないと思うし、それは当然だと思う。

 きちっとした役割分担、人はそれを縦割りというが、の中で、どれだけ総合性をもって、実行していくか、そのための合意形成、政治的な調整をきちんとできる人が優れたプランナーだと思う。

 中村ひとしさんというクリチバの環境都市を支えた偉大なプランナーの存在を明らかにしたという意義は認めるが、それは、現代政治社会ではお手本にはならないと思う。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。