シュミット『政治神学』を読んで、議会制民主主義は理屈だけではもろいものだなと感じる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/04/18

シュミット『政治神学』を読んで、議会制民主主義は理屈だけではもろいものだなと感じる。

政治神学政治神学
(1971)
カール・シュミット

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 確か左海さんが読むといっていた本。

 カール・シュミットは名前だけ聞いていたが、本は読んだことがない。

 ワイマール共和国時代の枢密顧問官。

 でだしで有名。「主権者とは、例外状況にかんして決定をくだす者をいう。」(p11)

 これは前提として説得力がある。しかし、例外状況、大災害とか戦争状態で決定を下す人というのは、結局、独裁者が一番適切ということになる。この本もいろんな人の論説を引いていてわかりにくいが、結局そういうことを言っている。

 一方で、議会制民主政が、討論ばかりしていて、決定ができないと指摘している。(p77)

 そういう例外状況で決定ができないと困るが、だからといって、独裁制が歴史的にみて、悲惨な結果を招いたのは事実。

 要は理屈で議会制民主主義、自由民主主義はでてくるものではないと思う。長い歴史の中で国民がより自由で幸福な生活を営める政治システムとして、議会制民主主義が優れていると、実態と伝統から導き出されるものだということ。

 プラトンも「国家」という本で哲人王が統治すべきといっていて、民主政は望ましくない政治体といっている。

 理屈で考えこまないで、歴史を学ぶ必要がある。

 その意味でも、「決定できる政治」というキャッチフレーズも、歴史的な視点からみると結構あぶなっかしいところがある。

 すぐには決定できなくても、長い目でみれば議会制民主主義の方が、すぐに決定できる独裁制よりよい、という歴史的事実を再認識した。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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