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2014/04/17

Jan Gehl「HOW TO STUDY PUBLIC LIFE」を読んで、日本は都市のオープンスペースの計画・管理制度がないなと気づく。

How to Study Public LifeHow to Study Public Life
(2013/10/15)
Jan Gehl、Birgitte Svarre 他

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 デンマークの都市計画の先生のジャン・ゲールの本。中島先生の推薦。

 デンマークのコペンハーゲンなどで始めた広場とか自動車の交通規制をした空間での歩行者の利用や滞在のデータをきちんととることから始めて、多くの欧米の都市で自動車の規制をしてオープンスペースを確保した実験結果をまとめた本だと思う。

 日本でも歩行者天国といった交通規制はところどころでやっているが、ここまで大規模な歩行者空間化というのはなかなかないと思う。一方で、日本では、総合設計とか特定街区という制度のためにビルの敷地内に空地ができている。

 しかし、日本の法制度では、民地側の空地と道路などの公共側の空地とを一緒にしたオープンスペースの計画論がないし、それを実現する手段もない。

(1)駐車場法の駐車場整備地区は、官民、路上路外の駐車場を一体として計画する地域地区だが、都市内の空地についても、まず、一体的に計画する制度が必要だと思う。それによって、今の総合設計とかセットバックのように、乱雑に空地ができて、それが連携していないといった問題が防げると思う。

(2)次に管理体系もない。総合設計の空地については、東京都が条例を作っているが、そもそも総合設計の公開空地は許可の条件として整備しているだけで永続的にその存在を担保する制度がない。近い制度は、都市公園法の広場だが、都市公園法は緑の樹木や芝生を前提にしていて規制が厳しい。もっと、規制がゆるやかで、自由にオープンカフェなどができる都市のオープンスペースの管理法体系の整備が必要だと思う。

 それに、例えば、荷さばきなどで自動車がその空地に入る場合には、電子マネーでタッチして柵やボラードを下げるような仕組みにして、料金徴収をすれば、簡易的なBIDもできるような気がする。

(3)オープンスペースの管理法体系をきっちりつくれば、建築基準法の道路にみなして、接道義務とか斜線制限などの場合の規定も適合できるようになる。また、都市公園法の体系から、都市のオープンスペース法を発展させていけば、道路交通法という警察のもっている厳しい規制を一度適用除外にして、市町村の判断で柔軟に歩行者空間を従来の道路空間につくることができると思う。

 市町村に道路規制の権限がないのが、まちづくりのいろんな支障になっているケースがあるので、ここはその上をいってより総合的な都市のオープンスペース法をつくって、計画的な整備と管理を一体的に行って、都市内の歩行者空間、生活者の空間の充実を図っていくというアイディアはどうだろうか?

 僕は可能性が十分あるだろうと思う。プランナーの方が行政マンのご意見を是非お聞きしたいと思います。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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