伊藤哲朗『国家の危機管理』を読んで、自然災害から、テロ、原子力災害、病疫まで扱う危機管理監って何だろう。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/04/25

伊藤哲朗『国家の危機管理』を読んで、自然災害から、テロ、原子力災害、病疫まで扱う危機管理監って何だろう。

国家の危機管理―実例から学ぶ理念と実践―国家の危機管理―実例から学ぶ理念と実践―
(2014/04/25)
伊藤 哲朗

商品詳細を見る


 3.11の時の危機管理監が著者。

 危機管理監の仕事の範囲が、いわゆる危機に関するものすべてに及んでいることに驚く。

 そんなすべてに通じて危機管理のプロになることってできるのだろうか。

 自然災害と事故、原子力災害、病疫、戦争など武力攻撃事態にわけて、それぞれ、内閣府防災、原子力規制庁、厚生労働省又は農林水産省、NSCと分けて分担した方がいいのではないか。

 実際にも、官邸の地下に局長クラスが集まる緊急参集チームは3日ぐらいたつと、自然災害であれば、緊急災害本部へ、原子力災害であれば原子力災害本部へ移行することになっている。この自然となんとなく移行するというシステムがあいまいだし、責任の所在を不明確にしているような気がする。

 特に、戦争など武力事態行使が見こまれるときには、NSCが動くはずなので、緊急参集チームとの関係はどうなるのだろうか。

 まあ、総理がくるくる替わって危機管理の知識が十分でない場合に、危機管理監は、その参謀的な役割ということなのだろうか。

 この本では著者は原子力保安院の対応とか、新型インフルエンザの時の厚生労働省、口蹄疫のときの農林水産省の対応を批判しているが、そもそもこれらの特有の危機に対してノウハウと権限をもっている大臣なり長官がきちっと仕事をするようにしむけることが大事で、それを支援する役割に危機管理監グループは徹すべきではないかと思う。

 日本的なあいまいな内閣官房の位置づけで、実態としては総理の近くにいるので、側用人のように力を発揮するという仕組みは、大きな災害になったときには、うまく動かない可能性があると思う。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。