堀田祐三子ほか『これからの住まいとまち』を読んで、住宅政策、復興政策へのアイディア満載、一読の価値あり。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/05/02

堀田祐三子ほか『これからの住まいとまち』を読んで、住宅政策、復興政策へのアイディア満載、一読の価値あり。

これからの住まいとまち: 住む力をいかす地域生活空間の創造これからの住まいとまち: 住む力をいかす地域生活空間の創造
(2014/04/23)
堀田 祐三子、 他

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 FB友達の葛西さんの紹介。

 とても実態に即した住宅政策や復興政策の分析や実例が多く、参考になる。いわゆるイデオロギーではなく、実践の書。

 自分が特に参考になると思った点。

(1)p145に記載されている、恒久型へ移行する仮設建築物の実例。自分は、仮設店舗とか、場合によっては仮設住宅も
最初は仮設で建てて、あとから払い下げて恒久的に使えばいいのにと思っていたが、すでに実践している事例があることを知って、やっぱりそういうニーズはあるのだなと思った。建築技術的にも可能なようなので、制度設計にとりこめたらいいと思う。

(2)分譲型のコープラティブ住宅の成功例(p72)。自分は、分譲型で長屋TENのように共用室をつくらないけど、設計上、みんながなんとなく集える空間を持っているというのが、まず現代的なコープレティブだと思う。その次に、公営住宅のコーポラティブが紹介されているが、自分は兵庫県庁で実験したコープラティブ公営住宅の管理が難しいのを知っているので、懐疑的。世話役の入居者がいつまでいるとも限らないし、公営住宅は抽選でどんどん入居者が変わるのにコーポらティブがうまく行くのか。

 自分は意見が違うのは、実は国土交通省の施策どおりやっている密集市街地対策。p112以降。
 
 著者は、ミニ戸建てを批判し、防災街区整備事業の共同化を進めているが、そもそも権利関係が輻輳している一方で、担当の市町村や都府県でも人員が削減され、予算も絞られているときに、密集市街地の対策として無理して共同化の事業をすべきなのか。しようとしても、現実には一部の地域しかできないのではないか。

 それよりも、耐震性、耐火性の高いミニ戸建てを、2項道路で中心線から2mセットバックして、現状の道路に沿った形で誘導した方が、地権者の市場メカニズムにも合うし、広く実現できるのではないか。バリアフリーと耐震化の税制特例をつけるぐらいで、自然にたてかわっていくと思う。

 ミニ戸建てについては、見た目がなんとなくちゃっちいけど、下手に権利関係が輻輳しているところで共同建てにするよりも、将来の建て替えなどを考えたら、持続可能な建築形態ではないか。まちなか戸建という本を読んで、そうだなと思った次第。

 異論もあるでしょうけど、今の密集市街地の整備方法とか整備計画って無理ありませんか? 
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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