外尾悦郎『ガウディの伝言』を読んで、目立つこと、奇抜なことと、時代に評価されることは紙一重だなと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/05/09

外尾悦郎『ガウディの伝言』を読んで、目立つこと、奇抜なことと、時代に評価されることは紙一重だなと思う。

ガウディの伝言 (光文社新書)ガウディの伝言 (光文社新書)
(2006/07/14)
外尾 悦郎

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 外尾さんは、サクラダ・ファミリアで、天使の彫刻などを作製している、日本人の彫刻家。
 
 この本は、サクラダ・ファミリアを見に行くときに必読という評価らしいので、キンドルであって、行きの飛行機の中で読んだ。

 ガウディという異能な建築家がなかなか世の中で認められず、また、ライバルの建築家に先を越されたり、仕事を取られたりしながら、グエルというスポンサーをみつけて、自分の建築物をつくっていく伝記風の本。

 伝言というとおり、ガウディの言葉を引いている。

(1)ガウディが弟子たちに残した重要な言葉の一つに、次のようなものがあります。 「人間は何も創造しない。ただ、発見するだけである。新しい作品のために自然の秩序を求める建築家は、神の創造に寄与する。故に独創とは、創造の起源に還ることである」(位置No. 784-786)

(2)一九二六年の六月七日、ガウディはミサに向かう前、職人たちに言いました。 「諸君、明日はもっと良いものをつくろう」 それがサグラダ・ファミリアに残した最後の言葉でした。(位置No. 2317-2319)

この本で、なんとなく頭でガウディを理解したつもりでも、サクラダ・ファミリアやその他の建築物をバルセロナの街で実際に見て歩くと、今でも、ガウディの建築物は別に街に溶け込んでいるわけではなく、突出していて、極端に目出す存在なのがわかる。

 まさに、それを見に全世界から人を集めているし、現時点で、それを否定的に考える人はほとんどいないだろうが、これだけ、周囲を圧倒するような力をもった建築物、いわば、異常な力をもった建築物を街のなかにつくるということと、街全体の景観とか美しさというのとどういう関係にあるのかが悩ましいなと思った。

 新国立競技場のザハのデザインなんか、建築家は否定的な意見が多いが、それは神宮外苑の周囲の景観や歴史文化とのミスマッチを感じているわけで、ガウディの建築物はそういう違和感というのを、当時のバルセロナ市民は感じたのではないか。だからこそ、グエル公園の開発は全然売れなかったわけなんで、そういう意味で、奇抜で普通の人に理解されないものと、時代をこえて評価されるものの区別は本当に難しいと思う。

 僕は素人で芸術的なセンスは全くないのだが、プロの建築家はどんなご意見をお持ちですか。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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