速水融編『歴史のなかの江戸時代』を読んで、近代は江戸時代の途中からは始まっていたという発想に目を開かされる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/05/13

速水融編『歴史のなかの江戸時代』を読んで、近代は江戸時代の途中からは始まっていたという発想に目を開かされる。

歴史のなかの江戸時代歴史のなかの江戸時代
(2011/03/23)
速水 融

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 江戸時代の見直しは最近ブームだという。封建社会、なんだか沈滞して暗い社会というイメージは今、突き壊されつつある。

 速水さんは宗門別人別帳という江戸時代のキリシタン管理のための文献から詳細な人口の推移を明らかにした人。

 その速水さんがまだ若手のときの1970年代に他の分野の歴史学者や文学者と対談した本に、さらに現代の学者との対談を追加して、改めて公刊した本。

 個人的には、徳川慶喜が流された静岡出身なので、江戸幕府の時代への再評価への期待も強い。

 最後にお弟子さんの磯部さんとの対談で、最新の歴史人口学などの成果が完結に述べられている。

(1)江戸時代は、コメに対しては4割程度の租税をかけているが、農地の副産物の租税率は数パーセントと低く、さらに、商業活動への課税はほとんどなされなかった。そのために江戸時代に市場経済が発達していくと、租税で食っている武士階級だえが貧しくなるという結果となった。(p400)

(2)江戸時代では、世帯規模の縮小、単婚小家族の小農民が経済主体となっていく。小家族化は、勤勉な農業活動によって、余剰な財産、販売目的の経済活動を生じさせ、農民が豊かになって人口が増加していく。(p392)

(3)江戸時代の識字率は、1980年代は極端に高いと想定されていtが、男女の差、都市と地方の差も大きく、平均すれば4割程度というのが最近の考え。(p404)

 特に、江戸中期からの、小農民の勤勉化というのは、その後の江戸時代での様々な西洋技術を活用する意味でも重要な基盤となっており、近代化の流れは、江戸後半期から始まっていたというお話。

 司馬遼太郎の明治幕府から近代化が始まるという小説の話を真に受けないで、江戸時代のことも勉強しましょう。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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