『景観再考』を読んで、ポスト都市化時代の景観政策はよくわからなかったが、バルセロナの都市計画制度は参考になる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/05/12

『景観再考』を読んで、ポスト都市化時代の景観政策はよくわからなかったが、バルセロナの都市計画制度は参考になる。

景観再考: 景観からのゆたかな人間環境づくり宣言景観再考: 景観からのゆたかな人間環境づくり宣言
(2013/08/07)
日本建築学会

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 人口減少時代、ポスト都市化時代の景観政策を考えるという壮大なテーマを扱った本。

 ポスト都市化時代の都市計画すらまだきちんと議論されていないけど、こういう視点は重要だし、早く議論を始めないといけない。

 著者は、人間環境というテーマをあげているが、その前に、既存の建築物を可能なかぎり壊さない、東京都心を例外にすればボリュームをアップしない形で現状の改築とその建物でのビジネスの成立を目指す、既存の道路や公園などの公共空間の民間利用、民間管理を進める、公共建築物と民間建築物の合築、一体化を進める、街路などの公共事業を行う際には、周辺の建築物の再生や改良、にぎわい空間や小規模な公共建築物の整備など、できるだけ、街路整備などの公共事業の効果が多角的に発揮されるような仕組みを考える、など、もう少し、現実に即した事業イメージ、制度イメージを積み上げていくことが必要だと思う。

 ちょっと、全体を通じて、ポスト都市化時代の景観政策というわりには、政策的なimplecationがわいてこない。読んだ人が考えろということか。

 ちなみに、自分も先日歩いた、バルセロナのガルシア通り、真ん中に大きな空地があり周囲に一車線ずつの道路があるという変わった街路構成。この本のp106で、塩漬けにされていた都市計画道路を地区環境の改善のために広場機能が中心となった街路として整備した経緯が載っている。

 また、その次の節のカタルーニャー洲の界隈法の紹介も興味深い。

 街路などの公共施設の整備と、建築物のフォアサード、屋根などの整備、市民センター・高齢者センターの整備、エネルギー施設、再生施設の整備、、社会的排除の危険にさらされている共同体への支援、エレベーターの設置などバリアフリー設備の整備などを一体的に行うもの。

 ポスト都市化時代においては、景観というか、都市計画の事業のあり方についても、単に街路を整備するだけでなく、その周辺の建築物の改修、社会福祉施設の整備とか、さらには地域民間団体の支援など、省庁の縦割りなど気にしないで、できるだけ、地域の生活環境の改善につながる事業や支援を一体的に行い、費用対効果の高い事業を実施し、かつ、周辺の収益施設からは受益者負担をとるなど、効率的な整備を目指すべきだろう。

 より、お金のない時代の公共事業は、より安く、よりみんなに効果が行き渡り、場合によっては、みんなから一部の費用負担をしてもらうような、複合的かつわかりやすい事業制度が必要だと思う。

 これなどは、ポスト都市化時代の都市計画事業の一つの方向だと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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