柴田三千雄『フランス史10講』を読んで、やっぱり、ベルサイユ条約でのドイツへの過酷な条件は普仏戦争の恨みからと知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/05/24

柴田三千雄『フランス史10講』を読んで、やっぱり、ベルサイユ条約でのドイツへの過酷な条件は普仏戦争の恨みからと知る。


フランス史10講 (岩波新書)フランス史10講 (岩波新書)
(2006/05/19)
柴田 三千雄

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 第一次世界大戦をフランスの側からみるために購入。

 やっぱり、歴史ってためになる。

 ナポレオン3世の時代にプロイセンの挑発されて自分自身が捕虜になった普仏戦争の結果、ドイツは自らの帝国の統一をベルサイユ宮殿で宣言しただけでなく、フランスからは膨大な賠償金とアルザス・ロレーヌ地方をドイツを割譲した。

 この恨みがあるから、第一次世界大戦後、イギリスはフランスの強大化をおそれ、アメリカのウィルソンは理想主義からドイツへの過酷な条件を避けようとしたが、フランスは膨大な賠償金、アルザス・ロレーヌ地方の返還、ライン川左岸の非武装化など過激な条件をつきつけた。

 これが、ドイツ経済の衰退をもたらし、ワイマール共和国を崩壊させて、ヒトラーを出現させた。

 今は、ドイツは、プロイセンの生まれ故郷の東プロイセンはポーランドに割譲され、普仏戦争勝利時のドイツ帝国の領土から随分小さくなっている。この小さな領土、いわば、日本でいえば、京都が外国の領地になっているような状況でも、フランスとの融和的姿勢を維持し、今ではEUの経済を一人で支えている。

 ドイツの冷静な姿勢には頭が下がるが、ドイツ、フランス、イギリスなどで最近極右の動きも目立ってきている。本当は、ドイツは恨みをいだいてもおかしくない領土しかないところを、きちんと後世まで、理性的な判断で平和を維持する姿勢を保ってくれるのだろうか。

 ドイツとフランスの歴史を読み比べると、少なくとも、現状では、ドイツが圧倒的に不利な領土の配分になっていて、それでも我慢して理性的に行動してくれることに頼っているようにみえる。

 一度、狂気に踊らされたドイツ人が、歴史を忘れずに、今後も理性的な対応でいてくれることを祈らざるを得ない。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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