ワン・ジョン『中国の歴史認識はどう作られたのか』を読んで、江沢民以降始まった愛国教育、アヘン戦争以降の国恥を忘れない教育が背景と知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/05/24

ワン・ジョン『中国の歴史認識はどう作られたのか』を読んで、江沢民以降始まった愛国教育、アヘン戦争以降の国恥を忘れない教育が背景と知る。

中国の歴史認識はどう作られたのか中国の歴史認識はどう作られたのか
(2014/05/16)
ワン ジョン

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 タイトルのように、中国の歴史認識、特に、1840年以降の一世紀を国恥の期間として教え込んだのは、文化大革命で共産党の権威が揺らいだため、その代わりの共産党はマルクス主義政党ではなく、愛国者政党として位置づけなおし、同時に小学校から大学まで近現代の中国史を必修にして、愛国教育を若者にたたき込んだことが背景にある。

 著者は、アメリカのシートンホール大学ジョン・C・ホワイトヘッド外交国際関係大学院の准教授。

 中国の政府系シンクタンクにも所属していたとのことだが、記述は冷静かつ説得的で、そういう国恥の歴史認識があると、ちょっとしたことで党幹部も民衆も沸騰してしまうことがよくわかる。

 米国で発売された本なので、NATOが中国大使館を誤爆した事件、李登輝前総統の来米に伴う台湾海峡のミサイル危機、EP-3型機空中衝突事件の際に、総書記その他の党幹部がみな、米国の陰謀だと断定して、極端な行動にでた背景には、自分たちが始めた愛国教育、歴史認識が自らを無意識に縛っていることを指摘している。

 その一方で、WTO加盟交渉や軍縮交渉などは海外で行われていて、民衆から情報をシャットアウトできたこと、専門官僚が交渉をしたことから、中国が柔軟な対応をしたことを指摘している。

 結論としては、政治のトップではなく、学者やビジネス界などの中間的な知識層からの積極的な意見交換や、日中韓の共同教科書作成作業http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1724.htmlなど、地道な相互理解の大切さを指摘している。

 また、著者が注目している馬立誠さんの本も、恨みを忘れて冷静に意見交換すべきとの指摘をしていて、説得力があった。残念ながら中国国民の幅広い支持を受けているわけではないようだが。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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