仲正昌樹『精神論ぬきの保守主義』を読んで、ちゃんとした思想史に基づく保守の考え方を学び直しましょう。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/06/03

仲正昌樹『精神論ぬきの保守主義』を読んで、ちゃんとした思想史に基づく保守の考え方を学び直しましょう。

精神論ぬきの保守主義 (新潮選書)精神論ぬきの保守主義 (新潮選書)
(2014/05/23)
仲正 昌樹

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 池田信夫さんの推薦。

 保守って、伝統とか制度を大事にする考え方だけど、日本の伝統的制度って、すぐに戦前の仕組みに戻ってしまって、神道とか天皇中心の政治体制とかなると、みんなついてこれなくなる。

 そもそも保守主義って、欧米の思想史の中ではだれがどういう場面でいいだしたか、勉強直してみる必要がある。原典をあたりたければ、この本はいいガイドブックにもなる。

 ヒューム、バーク、トクヴィル、バジェット、シュミット、ハイエクと説明している。

 最初のヒュームは、懐疑主義とかいわれるが、人間の判断は理性よりも直感が左右することを指定していて、今の心理学では見直されている。この本http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1759.htmlはヒュームを引用して、保守主義がなぜ今大衆にうけているかを指摘している。

 バークはフランス革命の悲惨さをうけて、イギリスの視点あら、過去から培われていた制度、かれはそれを「相続」と記述しているがその大切さを指摘している。

 トグヴィルは、「アメリカの民主政」でのアメリカの評価が有名だけど、フランスの旧体制でもゆがんだ形ながら自由が保たれていたこと、フランス革命はそれを破壊したことを指摘している。

 パジェットは原典を読んだことがないのでパス。シュミットは、政治的基盤の弱いワイマール憲法のもとで、憲法制定権力までさかのぼって憲法のつくる権限を考察したが、ナチスの独裁に利用された点もあり、判断が難しい。さらに勉強が必要。

 ハイエクは労働党などの計画主義、設計主義を強く批判して、自由な市場に基づきつくられた制度を大事にしてきた。

 いずれも、様々な歴史的背景、特に、フランス革命、ロシア革命などの悲惨な現実を踏まえて、伝統的な価値やそれを体現して、過去から培ってきた制度を大切にするのが保守主義だと主張している。

 普通に考えれば、日本の戦後、いろいろ批判があるものの、戦争もせず、安定的な生活環境を築いてきた現在の日本の政治社会体制自体を守るべきという発想が保守につながる気がする。

 少なくとも、バークとかトクヴィルがフランス革命の悲惨さ、ハイエクがロシア革命の悲惨さから、過去の安定した政治社会に価値を見つけたと同じく、昭和には言ってからのテロ、ナチとくんだ三国同盟と泥沼の対中戦争、大敗した太平洋戦争から学ぶべきは、戦後kら今までの日本の政治社会体制の根底に流れる、しぶとさ、良さをみつける作業ではないかと思う。

 それをぶちこわす思想は、保守とはいえないと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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