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2014/06/04

仲野徹『エピジェネティクス』を読んで、これ分子生物学の最先端で、この20年ぐらいで急速に進歩している分野としる。

エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)
(2014/05/21)
仲野 徹

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 HONZの紹介。

 「エピジェネティクス」の特性とは、DNAの塩基配列の変化を伴わずに、染色体における変化によって、安定的に受け継がれる表現型」だそうです。(p21)

 遺伝子は両親からもらうものですが、それが発現する際に、強く発現する付箋と発現しないようにする付箋があるとぼくは理解しました。

 オランダでナチスに包囲されていた時に胎児だった子どもにパネル調査をしたところ、疫学的に優位に糖尿病とか肥満などの習慣病が多いことが報告されている。これも、胎児のときに、できるだけ、少ないエネルギーを身体で消費せずに脳にまわす付箋が遺伝子についたため、逆に大人になって食料事情が改善してからは生活習慣病がでるようになったと考えられているそうです。

 この付箋についての分子構造も明らかになっているようですが、頭に入らないので省略します。

 例えば、女王バチアリについても、ずっとロイヤルゼリーを与え続けると女王バチになり、途中から花粉などに変えると働きバチになるのも、エピジェネティクスで説明できるようです。遺伝子は女王バチも働きバチもまったく一緒で、このあたりも分子生物学的にも分析されているようです。

 あと、癌などの疾病についても、エピジェネティクスが一部影響があることがわかっていて、遺伝子はかえられないけれども、エピジェネティクスでの付箋はあとから変更がきくので薬としての研究も進んでいるようです。

 しかし、著者は過大にエピジェネティクスを評価することにも懸念しています。やはり、大部分は遺伝子で決まっていて、その発現の一部について正の付箋、負の付箋をつけるくらいの機能しかないこと、そして、なによりも、1990年代から発展してきた分野であって、今論文とか大量にでているけど、まだまだ発展途上だということのようです。
 
 お医者さんとか、遺伝子工学に知識がある人は別の読み方ができるかもしれません。

 しかし、僕は、遺伝子の発現をコントロールする付箋というイメージがぴったりきました。

 でも、この分野の進歩はすばらしいものがありますね。これを岩波新書で素人にもわかるように情報を提供してくれた仲野先生に感謝です。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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