大塩洋一郎『都市計画法の要点』を読んで、現行都市計画法立案者の思いと今の課題を考える。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/06/11

大塩洋一郎『都市計画法の要点』を読んで、現行都市計画法立案者の思いと今の課題を考える。

新都市計画法の要点 (1968年)新都市計画法の要点 (1968年)
(1968)
大塩 洋一郎

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 大塩先輩は、今の都市計画法の立案時に都市計画課長をされていた。

 当時の最も都市計画制度に詳しい先輩の本として、都市計画法担当の法律事務官の必読の書だった。

 ある出版社から都市計画法の本の出版の提案があったので、最も基礎的な本から読み直してみた。

 30年以上前の係長時代に読んだなというなつかしい気持ちと、随分、今の都市計画法の制定時と都市環境が変わったなと思う。

(1)あとからよく批判される、国の計画高権という議論。国の統治権から都市計画権限を引き出す議論はもう通用しないので、憲法29条第2項と第3項からどこまで都市計画法の中身が位置づけられるかということ。

(2)現都市計画法は、都市の急拡大をコンパクトにまとめる意味で、線引きと開発許可を導入した。その結果、市街化区域のまわりには、グリーンベルトのような田んぼがある都市ができている。ぼくは、人口縮小時代にも、一層、都市はコンパクトというか、これ以上外に拡大する必要はないので、この市街化調整区域の緑を守っていくことが大事だと思う。都市縮小の時代に線引き制度を廃止する議論は、よくあるけど意味がわからない。

(3)公聴会その他住民の意見を聞くという第16条の規定が国会での修正だというのを忘れていた。(p99)

(4)大塩先輩が、都市施設や市街地開発事業の区域での第53条の建築制限について、画期的な制度と言われていること(p140)で、この大事さに気づいた。規定ぶりがあいまいなので、後輩たちが、東京都などのいいかげんな運用を見過ごしてきたのではないか、反省すべき点がある。

(4)都市計画法に続いて、建築基準法を許可制にする予定だったので、小規模な開発に対して開発許可が穴抜けになっている。(p157)建築基準法の道路位置指定だけで小規模開発ができるのは、やっぱりまずいよなと思う。そういう旗竿開発とか一方で認めていて、一方で、密集市街地対策とか行っているのは、バランスがとれない。細街路でも計画的な整備が必要だろう。本当は地区計画の地区施設がもっと網羅的にできるといいのだが。

 散発的ながら、これから都市計画法を勉強し直すので、時々、こんな初歩の論点を備忘録的にアップします。ご容赦ください。

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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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