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2014/06/15

野中郁次郎ほか『知識創造企業』を読んで、20年前の最先端だった企業がなぜ時代に遅れたかを考える。

知識創造企業知識創造企業
(1996/03)
野中 郁次郎、竹内 弘高 他

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 最近キンドルで読んだ。

 著作の時点は、1990年代、日本の技術力が衰え始めて、失われた20年に入りかけたころ。

 その時点で、最先端で、組織が柔軟で、ミドルマネージャーが上と下の連絡を密に取る、いろんな分野のプロジェクトチームをつくって暗黙知を活かして実現していく、といった日本の組織としての創造力の発揮の秘密をさぐった点。

 対象が、松下電器のパン焼き器、キャノンのミニコピア、シャープ、花王、キャタピラー三菱、NEC、セブンイレブン:ジャパンなどを分析対象にしている。

 今でも先端企業といわれているのは、キャノンとセブンイレブン・ジャパンぐらいか?

 きっと、著者が分析している、様々な企業内の創造力を活かすシステムを総動員したのだろうが、電器産業は結局安い中国や台湾の企業に勝てない。NECの98シリーズなど見る影もない。

 一つは、創造力の発揮する部分が破壊的ではなく、今までの発想を格段に効率的に安くしたというものが多い感じがする。

 花王のフロッピーディスクなどは歴史的遺物になってしまって、今や、CD、ハードディスクからフラッシュメモリー、クラウドまで進んでいる。

 こういう大企業の中でプロジェクトチームによる新しい開発力に期待しない方がいいのかもしれない。

 むしろ、中小のベンチャー企業の新しいアイディアを勝ったり、ベンチャー企業自体を買収する時代かもしれない。

 日本は、事例でもおおくしめされているように、「すりあわせ」の技術が得意で、改善も段階的。そこを一気にブレイクスルーする発想なり、仕組みが必要。

 しかし、それは政府ではなくて、企業が存亡をかけて、世界と戦ってほしい。商売やっていない政府に頼るのが最低だと思う。

 こういう、一世代前の経営論を読むと、とても素晴らしいマネジメント技術なのだが、紹介している事例がシャープだったりすると、がくっとくる。

 時代は厳しい。知恵ある、勇気ある、度胸ある若者の、独立独歩の起業に期待するしかない。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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