堺屋太一『東大講義録 文明を解くⅡ』を読んで、総論は正しい、各論には疑問あり。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/06/18

堺屋太一『東大講義録 文明を解くⅡ』を読んで、総論は正しい、各論には疑問あり。

東大講義録 文明を解くII―知価社会の構造分析 (日経ビジネス人文庫)東大講義録 文明を解くII―知価社会の構造分析 (日経ビジネス人文庫)
(2010/12/02)
堺屋 太一

商品詳細を見る


 確か木下氏の推薦。

 1990年代の本なので、少し古い点もあるが、基本的な考え方は今でも通用すると思う。

 こちらはあと知恵だけど、あれっと思った点。

(1)首都機能移転が必要だという点。その前提として、官僚が中枢機能を東京に集めるよう画策していたという点。(p234)
 
 東京から分散しようとして、多極分散型国土構造とか、工場等制限法とか、一生懸命分散させようとして、むしろ、それは東京、そして日本全体の経済成長にマイナスだとして、それをやめたのが国土政策の歴史。通産省は繊維団体の本部を東京に移せと指導したのかもしれないが、それはマクロには影響しない。

 むしろ、何も指導しなくても、情報があつまり、フェイスツーフェイスで情報の交換ができる東京に市場メカニズムで集中したというのが実態。

 また、それを行政機能の移転で強引に分散するという発想も全く時代遅れ。

(2)食糧自給率を高めるより、食糧輸出国を多面的に確保することが重要。(p234)

 これは同感。国内だけで必要な食糧は確保できないし、食糧生産に必要な肥料や飼料などは多く海外に頼っているので、いざとなったときに、いろんな国から食糧が確保できるよう、多面的な戦略をとるべき。最近商社が海外で農業経営とか魚の養殖とかやっているのは、国策にあっていると思う。

(3)これからは地縁社会、職縁社会よりも、好縁社会。(p197)

 これまでの地域に自然と拘束される社会でもないし、会社が個人を面倒みる社会でもない。好縁社会とは一定のテーマであつまり支え合う、アソシエーションだと思う。

 最も緊急のアソシエーションは防災・エネルギーアソシエーションだと思う。地域で助け合い、いざとなったときに一定期間生き延びる、超高層など電力が停電したら自宅に戻れない建物群には、分散型のコジェネーれーションをいれて、むしろ系統電力が停電しても、中核地区は生き残るという対応が必要。

 これだけ切迫しているテーマであれば、人も企業も集まるし、政策も立てられると思う。

 読んでいて、変なところもあるが、それを確認しつつ、通用する理論を押さえるという読み方ができる本。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。