葛兆光『中国再考』を読んで、中国人歴史家の冷静な分析を知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/06/16

葛兆光『中国再考』を読んで、中国人歴史家の冷静な分析を知る。

中国再考――その領域・民族・文化 (岩波現代文庫)中国再考――その領域・民族・文化 (岩波現代文庫)
(2014/02/15)
葛 兆光

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 全体を通じて、中国が、藩図をひろげたり、狭めたりしながら、宋代、明代には国境の画定がほぼ行われたこと、清国という漢民族でない国のときに、他民族を含めて藩図が拡大したことが冷静に語られている。

 自分なりに考える、現漢民族中心の中国政府首脳の悩みというのは、

(1)昔、中国の藩図だっと主張して海洋権益を主張する時の政府が漢民族の政府ではなかったこと。

(2)力による現状回復に反対する欧米諸国には、強者が先取りした論理として反発したいが、その一方で、チベットとか新疆など、現状を維持したい地区も抱えていること。

(3)西洋的な、主権国家、すなわち領土と国民と民族の一体化した国家論に対して、朝貢を認めていた中華主義の国家論を対案として打ち出したいが、そうすると、東アジアの韓国とかベトナムとか巻き込んだ議論になるので、一応、主権国家の枠組みを尊重せざるをえないこと。

 別にこの中国人歴史学者が、中国政府のゆがんだ感情を記述しているわけではないが、この本の慎重な書きぶりから、多分、ゆがんだ中華思想、中国中心主義と、国際共存主義とかぶつかりあっていることを感じだ。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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