ウィリアム・ブロードほか『背信の科学者たち』を読んで、最近の科学者ねつ造事件の背景がよくわかる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/06/25

ウィリアム・ブロードほか『背信の科学者たち』を読んで、最近の科学者ねつ造事件の背景がよくわかる。

背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?
(2014/06/20)
ウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド 他

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 STAP細胞事件を踏まえて急遽、再刊。最新の事件まで役者がフォローしている。

 科学者のミスコンダクトは、ねつ造、改ざん、盗用。

 実は、プトレマイオス、ガリレオ、ニュートンからメンデルまで、データとよいとこ取りとか、改ざんはやっていて、すでにばれている。

 この本は1980年代までの事件を扱っているが、研究所自体の、審査、ピアチェック、再検証がいかに、機能していないか、わかる。

 背景には、研究費をとるための過酷な競争、そして、研究費を握っている師匠からの影響、ひどいときには師匠による成果のよこどり、発表者の社会的地位からの判断のゆがみ、旧ソ連などでの政治的圧迫、さらには優生学など西洋人の優越感など、いたるところに、研究者がミスコンダクトをとる可能性が満ちている。

 しかし、著者は長い時間をかけて、「見えざる手」ならぬ「みえざるブーツ」がねつ造を蹴り出してしまうという。(p294)

 IQの人種的評価のねつ造など、社会的な差別感に結びついたねつ造の歴史などは、よく注意したい。やはり、科学者もみたい結果をみて、みたくない結果をみない傾向がある、これは意図的とか故意とは違う次元の話かもしれない。

 だから、やっかい。

 理化学研究所は、どうも背景に科学予算を重点的に配分する二つの研究所〔文部省系と科学技術庁系ひとつずつ)の一つになるという花道として、意図的に仕組んで、かえって失敗した感がある。この本によれば、理化学研究所は2004年12月24日に血小板論文データ改ざん事件を起こしており、大物のねつ造事件は2度目。

 自ら、きちんと結果をだして、正しい研究、そして正しい税金による研究をできる体制、組織に生まれ変わってほしい。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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