キャス・サンスティーン『熟議が壊れるとき』を読んで、熟議が極端化を生むという指摘は鋭い。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/06/27

キャス・サンスティーン『熟議が壊れるとき』を読んで、熟議が極端化を生むという指摘は鋭い。

熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論
(2012/10/15)
キャス サンスティーン

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 かばちゃんの推薦。

 アメリカの憲法学者だが、最近の行動心理学の成果なども反映している。最近の心理学の影響は大きい。経済学でも行動経済学という分野までできている。

 著者の主張は、第一に熟議の重視、第二に裁判の判断のミニマム化、と理解した。

 ただし、最新の心理学の分析では、熟議を続けても、同じ考え方の間で議論していると、結論が極端化していくことが報告されている。そのため、著者は熟議を推奨する一方で、違った意見との対話も必要と言っている。

 第二の裁判の判断のミニマム化は、日本の裁判では比較的当然にように行われているが、基本的な準則、ルールをつくってばさっと判断するのではなく、個別案件の事情に絞って、個別に裁判官の同意が得られる範囲に絞って、理屈も、あまり深くなくて、過去の判例を踏襲するような浅い論理で行うべきという主張。
 
 もちろん、これも時と場合によっていろいろ柔軟に対応すべきものという限定はある。

 アメリカは、共和党と民主党の思想の分裂が激しいから、特に、誰もが反対しない枠組みの中で、個別に議論を整理し、できるだけ極端な判断にならないようなバランスのとれた判断をするための一つの提案だろう。

 本当はもっとアメリカの憲法や判例を知っていると、深く理解できるが、自分はとりあえずそう理解した。

「社会はなぜ左と右に分かれるのか」と問題認識は近いような気がする。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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