ダニエル・マックス『眠れない一族』を読んで、狂牛病のプリオン説を思い出した。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/06/29

ダニエル・マックス『眠れない一族』を読んで、狂牛病のプリオン説を思い出した。

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
(2007/12/12)
ダニエル T.マックス

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 HONZの推薦。

 タイトルは、染色体異常で、致死性家族性不眠症に苦しんだイタリアの家系の話。

 これは単なる遺伝病というより、その遺伝によって特殊のプリオンがつくられ、壮年期になって脳がすかすかになり、死亡する。

 このプリオンは、遺伝性もあるが、プリオンタンパク質を食べるると、その特殊なたたみ方をしたタンパク質が配座感化と呼ばれる過程を通じて体中に広がる。プリオンはタンパク質の一種でウィルスでもないのに感染する。

 イギリスの狂牛病も、牛の死骸などを再度えさとして食べされることによって、プリオン以上で死んだ狂牛病のプリオンを再度たべて、それがまた狂牛病を起こす。これは、イギリスで120名ほどの死者までだした。

 なぜ、英国人は、120名しか死ななかったかを分析した結果、プリオン遺伝子がヘテロ接合の人には発病しにくく、ホモ接合をしている場合には発病する。そして、英国人は極端にホモ接合遺伝子をもった人がすくないことがわかった。これを遺伝子学者が推計した結果、食人の風習がホモ接合の人間を多く死亡させた結果という。現実に、スペインのアタブエルカ遺跡では同時の人間が人間を食べたあとが残っている。また、パプアニューギニアのフィレ族も第一次世界大戦後まで食人の風習があって、奇妙な病気に苦しんでいたが、食人風習をやめることによって、死亡者が激減した。

 後半は、イギリスとアメリカの農務省がいかに肉食業者の保護のために狂牛病を隠し、そして、その対策が後手にまわったかを、そして、獣医と生化学者との連携の悪さがよくわかる。日本もおなじか?

 なお、日本人は、ホモ接合の遺伝を持っている人間がおおいらしいので、気をつけた方がいい。ホルモンとか異常プリオンが多く含まれる部位が食べない方がいいね。

 科学ジャーナリストのプリオンを原因とする病気について、わかりやすいエッセイです。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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