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2014/07/09

「都市・農村の新しい土地利用戦略」を読んで、市街化調整区域は今の都市の大事な宝で是非残していきたい。マニヤック。

都市・農村の新しい土地利用戦略―変貌した線引き制度の可能性を探る都市・農村の新しい土地利用戦略―変貌した線引き制度の可能性を探る
(2003/05)
柳沢 厚、渡会 清治 他

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 読み直してみて、最後の対談がめちゃくちゃおもしろい。

(1)阿部先生:よくドイツは「計画なくして開発なし」だと言われますが、これは誤解です。変化でない建設活動は認め、変化に当てはまるときは相談して合意する。そして合意の最も明確な形がプランである、と考えていただきたい。(p264)

(2)(サッチャーでグリーンベルトが蚕食されたとの質問に)高見澤:基本的にはグリーンベルトは持ちこたえたという評価だと思います。(p270)

(3)寺尾:フランスも(ドイツと)同じような状況で、地方分権で市町村に権限委譲したときに都市計画をたくさんつくらせようとしましたが、結局普及せず、簡易な計画文書、市町村計画図を都市計画法典に定めました。(p277)

 以上がおもしろかった点。

 以下は私見。この本は線引きするかどうかが県の判断になった改正の時に議論されていて、このあと香川県が線引きをやめ、逆に鶴岡市では線引きをした。

 現状をみると、様々な緩和条例の動きもあるけど、市街化調整区域が都市のまわりにぐるりとある農地を中心としたひろい意味の緑地、そのなかに市街地が散在している一種のグリーンベルトのようになっている地域が多い。これは偶然できたものともいえるけど、現在のように人口が増えず、よりコンパクトに生活空間をまとめる時代には、逆に、存在意義がでてきて、無駄な開発をさせないようにしないといけないと思う。

 そのために、白地地域も含めて、開発許可の第33条の技術基準の方に、市町村が開発権者のときには、市町村マスタープラン、県が開発権者のときには県マスタープランへの適合という条件をいれる。そして、法律で、これからは人口減少時代で都市は縮小していくので、新たに農地や山林を開発することは厳に慎む(ドイツ建設法典の節約条項のようなもの)をきちっと書いて、それをマスタープランに反映さえる。

 県や市町村は、すべて細かくチェックできる体制にはないけど、これはひどいという開発だけはこのマスタープラン適合を理由に開発を排除するといった仕組みがいいのではないか。また、開発許可の対象規模も、都市計画区域も条例で引き下げるようにして、変な開発を市町村が押さえられるようにする。

 市町村の体制、意欲と、自主性、それがあるときには止められるきちっとした法制度ということで考えてみました。ご意見ください。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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