『都市計画の挑戦』『都市計画根底から見直し新たな挑戦へ』を読んで、今現実の市町村や市民がもとめている課題を整理してみる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/07/11

『都市計画の挑戦』『都市計画根底から見直し新たな挑戦へ』を読んで、今現実の市町村や市民がもとめている課題を整理してみる。

都市計画の挑戦―新しい公共性を求めて都市計画の挑戦―新しい公共性を求めて
(2000/11)
蓑原 敬、中井 検裕 他

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都市計画根底から見なおし新たな挑戦へ都市計画根底から見なおし新たな挑戦へ
(2011/02/01)
西村 幸夫、蓑原敬 他

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 簑原さんが中心となって、都市計画の学者、国や地方の役人、実は知っている人ばかりが都市計画制度についていろいろ議論している。

 復習のために読んでいるので、既視感が当然強い。これを刺激にしつつ、今、市町村の首長さんや市民が困っていることを整理して、都市計画制度の課題といて考えてみる、素材としてみたい。

(1)市町村の首長さんの課題

ア 都市構造が分散しすぎて、市民サービス、公共施設のインフラの維持コストがかさみ、かつ、増大しつつあること。

イ 市町村の区域の縁辺部での集落における公共建築物とか福祉などの医療サービスが効率が悪く高コストなこと。

ウ 高齢者や学生など自動車が自由に使えない世代への公共交通機関の維持コストがかさむこと。

オ 従前公共投資を集中投資した駅前などの中心市街地に空き地、空き家が目立ち、さびれていること。

カ 高度成長期に建てた公共建築物の建て替え時期が来ているが、建て替え予算の確保も大変だし、維持管理費も大変。できれば縮小して効率化したいが住民の理解を得られない。

キ 介護など福祉サービスコストが上昇してきていて、財政が圧迫されてきているのに、生産年齢人口が減少して税収が減少気味なこと。

ク 3.11以降、災害対策への要望が市民から強く寄せられるが、必用な対策の政策判断が難しく、そしてどれも地元調整に時間がかかること、さらに費用がかさむこと。

ケ 市民病院、バス、水道、下水道など市が経営している企業体の採算が悪化していて、税金をつぎこまざるをえないが、どこまで財政が耐えられるか心配なこと。

コ 仙台市の停電などを考えると防災中枢機能がある地区には分散型発電システムを導入したいか、採算があうか心配。

(2)市民からの課題
ア 一戸建ての街並みの中で突如といて大規模なマンションがたって紛争になること。

イ 民有地でも市民が大切にしている緑や歴史のある建物がどんどん失われていくこと。

ウ 高齢者の買い物や病院の足となるバスなどの公共交通機関が不便なこと。

エ 土砂災害とか洪水とかの危険な地域での住宅に居住していて、台風のたびに危険を感じること。

オ 南海トラフ巨大地震とか首都直下、近畿直下地震とか起きたら、どうやって避難するか、命を守るか、自分の住宅が地震でも耐えられるかなど、不安なことがいっぱいあること。

カ 公園とか道路で移動販売とかイベントとかやろうとしても、市役所だけでなく警察とか一杯関係して、結局イベントがうまくできないこと。

カ 従来の自治会活動などが高齢化してきて、市民サービスの下請け的な業務を維持するのが大変になっていること。その一方で、市町村からの自治会などへの期待が高まっていて、対応が困難なこと。

キ 住宅団地などでいい環境の戸建て住宅街だったのに、空き家、空き地がだんだん増えてきて、環境が和来るなってきていること、若い人がまちにいないこと。

ク 家の前の道路の穴ぼことか側溝の修理などに、維持管理費の予算が減ってきているためか、役所が迅速に対応してくれないこと。

 なんか、思いつくこと、あっという間にこれだけ書けた。こういう、今、首長さんや市民が抱えている問題にちゃんと答える都市計画制度を考えていく必要があるし、それが、ただしい検討の方向だと思う。

 都市農村計画にすべきだとか、都市計画法と地区計画法にわけるとかは、いわば形の問題。やる気になればやれるけど、首長や市民のニーズに応える問題設定の仕方ではないと思う。

 最後に、横浜市の若林さんが書いている、地下室問題については、建築基準法で容積緩和をしたことと、高さの基準があいまいなので、斜面緑地の多い地域で非常にご迷惑をおかけしたと思っている。こういう規制緩和は、最低限、具体の市町村がその緩和規定を使うかどうかの判断をできる仕組みをいれるべきで、建築基準法改正一本で自動的に緩和をするというのは乱暴だと思う。

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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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