松元崇『持たざる国への道』を読んで、権力者が経済や金融をわからないと戦争に負ける。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/07/27

松元崇『持たざる国への道』を読んで、権力者が経済や金融をわからないと戦争に負ける。

「持たざる国」への道 - 「あの戦争」と大日本帝国の破綻 (中公文庫)「持たざる国」への道 - 「あの戦争」と大日本帝国の破綻 (中公文庫)
(2013/07/23)
松元 崇

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 松元さんは財務官僚で、内閣府事務次官まで務めた人。

 結構たくさん本を書いている。

 通常の歴史の部分よりも、財政史、金融史の部分がおもしろい。

 この本で、いかに日本の戦争指導者が経済、金融に疎かったかわかる。

 昭和13年に北支に侵攻した日本軍は華北に、無理矢理円ブロックの経済圏を形成しようとした。そのために華北に軍主導で中国聯合準備銀行を新たな発券銀行として設立し、聯合銀行券、当時中国で流通していた法幣と日本円と固定ルートとする円元パーという政策を実施した。

 しかし、実際には、円の方が大日本帝国の紙幣だから圧倒的に価値があり、中国人はやすい法幣や聯合銀行券を円にかえ、円で金を購入して、それを中国に持ち込んで、倍以上の法幣などにかえ、さらに円にかえるということで、鞘抜きを繰り返したため、日本本国からどんどん国際決済に必要な金がなくなってしまい、むしろ蒋介石の側に金が貯まるようになった。

 大戦まえに、金の国民からの提供を代替的に求めたが、背景には陸軍軍人の経済音痴があった。

 経済学、金融学、さらにいえば財政学は、権力者がもっとも押さえなければいけない学問だと思う。今の日本の政治家もあやしげなリフレ派から目がさめただろうか?

 インフレにしても景気はよくなりません。実質賃金が低下しています。ベアは正社員だけで、派遣や季節労働者の割合はむしろ増えています。賃金は需要と供給で決まるので、政策変数ではありません。今、単純労働で労働者不足がひどいのは、一つは建設工事が増えているためですが、もう一つは、実質賃金が低下しているからです。実質賃金が低下すれば、労働者への需要は増えます。経済学のイロハです。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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