竹中治堅『首相支配』を読んで、今の政治システムの55年体制からの変化がよくわかる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/08/03

竹中治堅『首相支配』を読んで、今の政治システムの55年体制からの変化がよくわかる。

首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)
(2006/05/24)
竹中 治堅

商品詳細を見る


 2006年の本だが、55年体制から、小選挙区比例代表制によって、日本の政治制度がどう変わったか、極めて明確に分析。

 ライフネット生命の出口さんの推薦

 現在の政治制度の特徴。

(1)小選挙区・比例代表制は、政党本位の選挙戦になるため、選挙の顔である首相の人気、世論の支持が政権維持のかぎ。

(2)内閣法の改正などで、首相の権限が強化された。特に、経済財政諮問会議をうまく使えば、首相が予算、税制など内政を全部コントロールできるようになった。また、内閣官房や内閣府に総理の指示を受けて行動する官僚をあつめた組織を作れるようになった。

(3)政治資金を派閥が集められなくなったこと、小選挙区で公認を得られないと選挙で勝てないため、自民党総裁の権限も強化された。

(4)ただし、上記の公認権は、6年間解散のない参議院議員には効果が薄いため、いろんな利権団体とつながりやすい参議院議員の力が相対的に強くなった。これを押さえるには、参議院の否決をもって衆議院を解散するという郵政選挙というかなり無謀な手段しか首相には残っていない。

 自分は、政治改革、行政改革の時すでに現役の国家公務員だったので、かなり、この著者の整理に納得感あり。

 この政治体制で心配なのは、総理や官邸が世論の支持を常に注視しながら、政策を決めるので、社会保障改革のような選挙民に対して痛みを伴う政策、受給者のもらっている年金を減らしたり、医療費支援を削減しつつ、勤労世代の保険料をあげるという、次世代につけをまわさないための、厳しい政策をとりにくいこと。赤字国債とか税収の自然増をあてにして、将来につけを回す政策をとりやすくなることが懸念される。

 しかし、国民はバカではないと思う。

 国民は今の社会保障制度とか、財政制度が持続可能なのかどうかについて、心配しているので、きちんと苦い薬であっても、財政支出を削減したり、消費税をあげたりすることによって、次世代に持続可能な財政基盤を残す制度を是非取り組んでほしいし、そういう政権を国民もよく将来のことを勉強して選んでもほしいと思う
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。