『都市 この小さな惑星の』と『都市田園計画の展望』を読み直したが、やっぱりジーバーツの方が説得力があある。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/08/06

『都市 この小さな惑星の』と『都市田園計画の展望』を読み直したが、やっぱりジーバーツの方が説得力があある。

都市、この小さな惑星の都市、この小さな惑星の
(2002/05)
リチャード ロジャース、フィリップ グムチジャン 他

商品詳細を見る
都市田園計画の展望―「間にある都市」の思想都市田園計画の展望―「間にある都市」の思想
(2006/04)
トマス ジーバーツ

商品詳細を見る


 コンパクトシティ論で、もやもやしていたので、書棚からイギリス人とドイツ人の都市プランナーの本を取り出して読み比べてみた。

 ロジャーズの都市計画論は、サステイナブルな都市としてコンパクトで多核的な都市としてノードの周辺に都市機能を集積するという、冨山でやっているような、今の都市局が行っているようなコンパクトシティ論。しかし、前提がロンドンを前提にしていて、都市が発展していくなかで、どうコントロールしていくかという視点が強い。

 それに対して、ジーバーツはコンパクトな都市など幻想、現実をみれば、都市と田園はドイツでもぐちゃぐちゃになっていて、都市をベースに田園は散在しているような「間のある都市」になっている。

 そして、ちょっと難解な表現をぼくなりに整理すると、都市が成長しない、縮退する時になっても、都市の改修、維持、再生といった細かな無数の措置が必要になってくる。従来の発展する都市を前提にした手段とは違う、「きめ細かな粒子」のような対策が必要となってくるし、それを都市プランナーは行うべき。(p110)

 要は、シーバーツは、特に、市街地と田園は不規則に散在している状態を、そういうものとして受け止めて対策をとるべきで、特定のノードに機能を集約するといったコンパクトシティ論に対する反論を行っていると理解した。

 あと、ジーバーツの提案で、暫定的な解決案、全体像を決めないまま一歩一歩とデザインを確定していく(p212)、というプリコラージュ的な手法というのも納得感がある。

 都市問題、田園問題をこの縮退する都市、国家財政の赤字を抱える日本で取り組むためには、いろんな制度や資金、いろんなところにある知恵をプロコラージュ的にかき集めて、対応する、そういう柔軟で、直感にもたよりつつ、俯瞰的でもある、という新しい視点、態度が必要だと思う。

 ロジャーズの本もいいのだけど、あまりにも正論なので、異論であるジーバーツを中心にコメントした。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。